2011年度 総合科学教育部 地域科学専攻 博士後期課程 — [必修] 2年(通年)

地域科学特別演習Ⅱ

准教授・山本 裕史

4単位

目的

微量で生理活性がある汚染化学物質の河川等の地域環境や水処理施設内での動態メカニズムを実験的に解明し,数理モデルを作成して実測値を比べてその整合性を調べることを目指す.また,その化学物質の魚類や甲殻類,藻類に対する従来型の急性・慢性試験に加え,内分泌かく乱や遺伝毒性に関する様々なバイオマーカーを用いて影響を評価し,地域環境中での検出値や予測値との比較により,生態リスク・環境影響を総合的に評価する.以上のことにより,よりよい社会や環境を構築することのできる専門家を育成を目指す.

概要

博士論文の作成の指導を受ける.学生は論文を書く機会が少ないことから,論文形式のタームペーパーを課し,見込みのあるペーパーを投稿論文の水準にまで高めるトレーニングを行う.あわせて,研究成果の発表方法(魅力あるパワーポイントスライドやレジメの作成方法,口頭報告の方法)も学習する.

キーワード

水環境,生活関連汚染化学物質,生態リスク

目標

1.先行研究のデータを効率的に把握し解釈する.論文の成否を分ける魅力あるテーマ設定と章立て行う.論文執筆の一連の過程において,先行研究を踏まえた独自の視点,方法論の適切さ,結論の説得性などに常に留意できるようになる.

計画

1.研究課題の設定
2.研究課題に関する先行研究の調査
3.理論と方法論の選択(質的調査あるいは量的調査)
4.論文の章立て
5.論文の執筆
6. 〃
7. 〃
8. 〃
9. 〃
10. 〃
11. 〃
12.研究会などで研究成果の発表・討論
13. 〃
14.論文の修正
15. 〃
16.総括

評価

博士論文の成否

教科書

なし

参考資料

適宜指導

連絡先

山本(総合科学部3号館 2N07, 7618, hiroshi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)