2011年度 総合科学教育部 地域科学専攻 博士前期課程 地域創生分野 — [選択] 1年(後期), 2年(後期)

地域言語文化特論

教授・有馬 卓也

2単位

目的

中国古代の文物(春秋戦国から前漢期における思想文献,そして魏晋南北朝期から隋唐期に至る文学作品など)などを詳細に見ていく事によって,その背後に存する基層文化を理解していくこと.加えてそういった中国の文化が色濃く反映している日本の江戸期・明治期の文化事情を理解していく事を目的とする.

概要

今年度は幕末・明治期を生きた阿波藩出身の岡本韋庵についての講義を行う.幕末期の樺太探索に始まり,明治期には多数の著作を遺した岡本の生涯を見ていく.とりわけ教育勅語や日清・日露戦争などを軸に,明治期がかかえていた諸問題を考えていきたい.

キーワード

岡本韋庵,北方問題,アジア主義

目標

1.岡本韋庵の視点を通して,幕末明治期の諸問題を見据える目を養うとともに,人間の普遍的な理解を試み得る目をもつこと.

計画

1.ガイダンス
2.樺太経営論
3.夢の破綻
4.中国渡航
5.西郷隆盛へ
6.明治十年代の執筆活動
7.教育勅語
8.千島渡航
9.千島義会
10.徳島中学校時代
11.上海渡航
12.明治三十年代の執筆活動
13.初期アジア主義
14.岡本韋庵研究の今後
15.まとめ
16.総括

評価

出席と期末レポートを総合的に判断する.

再評価

行わない

参考資料

適宜提示する.

連絡先

有馬(088-656-7119, arima@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 随時