2011年度 総合科学教育部 地域科学専攻 博士後期課程 — [必修] 1年(通年)

プロジェクト研究Ⅱ

教授・平井 松午, 教授・髙橋 晋一, 准教授・山本 裕史

4単位

目的

地域・環境に関わる諸課題を実践的に解明するワークショップ方式の授業.専門の異なる文系・理系の複数の教員が共同で運営する.受講者は各々の専門性に依拠しつつ,共同で研究課題の設定,先行研究の検討や調査・実験等を行い,結果を報告書および公開報告会で発表することが義務づけられる. とくに本授業では,社会的ニーズが高い地域・環境に関わる諸課題を取り上げることで,総合的な分析視角を修得するのみならず,地域諸団体(自治体・NPO・企業等)との連携を通じて,共同研究遂行におけるマネジメント能力など,総合的研究の組織的遂行に求められる実践的な能力をも育む. 共同研究プロジェクトが効率的に行われるよう,平井は地理学の視点から,高橋晋一は文化人類学・民俗学の視点から,山本裕史は環境化学の視点から,担当教員全員がそれぞれ共同して指導にあたる.

概要

地域・環境課題解決のための総合的アプローチ

キーワード

地域社会,環境,地域文化

注意

本授業は,地域・環境に関わる諸課題を解明するための調査・実験をともなう.そのため,受講者と相談の上,土日曜など授業時間外にフィールドワーク・インタビュー・実験などの作業を実施することもある.

目標

1.本授業の到達目標は,文理融合型のプロジェクトの下に,地域・環境課題に関わる共同研究を通じて,課題解決のための実践的な能力を育むことにある.

計画

1.本授業については,以下の内容で授業を行うが,担当教員の他にも,適宜必要に応じて地域諸団体関係者に参加してもらう.
2.1)研究課題の設定
3.2)研究課題に関する先行研究の検討と資料収集
4.3)研究課題に関する研究アプローチの検討<中間報告の実施>
5.4)研究計画(プロポーザル)の作成(必要に応じて修正)
6.5)課題に関する実験・調査の実施
7.6)関連データの収集と検証
8.7)収集データの分析
9.8)分析・調査結果の検証<中間報告の実施>
10.9)課題解決策の検討
11.10)課題解決策の提案<中間報告の実施>
12.11)研究計画(プロポーザル)の実施内容について
13.12)研究成果報告の作成
14.13)研究成果報告についての公開報告会の開催<最終報告の実施>

評価

本授業,受講学生には中間報告・最終報告の他に,報告書作成を義務づける.実施計画書(プロポーザル)の遂行状況,発表内容・報告書,共同研究への取組姿勢などにより,担当教員の協議の下に成績評価を行う.

再評価

行わない.

教科書

なし.授業時に必要なテキスト·資料については適宜指示する.

参考資料

なし.授業時に必要なテキスト·資料については適宜指示する.

連絡先

平井(2116, 088-656-7159, hirai@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
髙橋(088-656-9486, takahasi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
山本(総合科学部3号館 2N07, 7618, hiroshi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)