2011年度 口腔科学教育部 口腔保健学専攻 修士課程 — [必修] 1年(通年), 2年(通年)

口腔保健学特論

Advanced Seminar on Oral Health

教授・羽田 勝, 教授・伊賀 弘起, 教授・日野出 大輔, 教授・尾崎 和美, 教授・松山 美和

2単位

目的

最新の口腔科学に関する研究成果を特別講義として受講し,各自の研究課題に関する基本的知識を深めるとともに,口腔保健学への応用を目ざすことを目的とする.
テーマ:口腔科学に関する最新の知見

概要

高齢者や障害者の身体的・精神的特性について概説し,要介護高齢者や障害者の摂食・嚥下障害に関わる因子を説明する.また,介護予防につながる口腔ケアや口腔リハビリテーションに必要な技術について教授する.アジア地域における歯科医療と口腔保健の現状と問題点さらには口腔保健学教育について概説する.また,口腔保健・福祉の先進国である北欧諸国の口腔保健と福祉の現状を本学科と国際交流プログラムを遂行しているフィンランドを中心に概説する.地域における口腔疾患について,発生要因の追求や疾病対策の効果判定に関する事例を交えながら教授し,科学的根拠に基づいた地域に適合した口腔疾患の予防法を概説する.脳血管障害等の急性期医療が必要な患者を口腔保健の立場から援助するにあたり,知識として必要な口腔領域(口腔疾患)の特徴について解説する.口腔機能を最大限に賦活するために有効な口腔機能療法について,実践的な方法とその基盤になる科学的根拠について講義を行う.これらの授業はオムニバス形式にて行う.

計画

1.高齢者や障害者の身体的・精神的特性と摂食・嚥下障害に関与する因子(担当者: 羽田)
2.高齢者や障害者の摂食・嚥下障害のトピックス(担当者: 〃)
3.介護予防と口腔ケア,口腔リハビリテーションのトピックス(担当者: 〃)
4.アジア地域における歯科医療と口腔保健の現状について(担当者: 伊賀)
5.アジア地域における口腔保健学教育について(担当者: 〃)
6.フィンランドにおける口腔保健と福祉について(担当者: 〃)
7.地域保健における疾病対策と口腔保健(担当者: 日野出)
8.地域保健における疾病対策の効果判定と予防法(担当者: 〃)
9.地域保健に関する疫学研究の最前線(担当者: 〃)
10.脳血管障害等の急性期医療と口腔保健(担当者: 尾崎)
11.急性期医療と口腔保健に関するトピックス(担当者: 〃)
12.急性期医療に関する臨床研究の最前線(担当者: 〃)
13.口腔機能療法の概要,実践的方法と科学的根拠(担当者: 松山)
14.口腔機能療法研究の最前線(担当者: 〃)
15.口腔機能療法のトピックス(担当者: 〃)

評価

成績評価は,試験(50%),レポート(50%)を総合的に評価して行う.100点をもって満点とし,A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)を合格,D(60点未満)を不合格とする.

教科書

教科書は使用しない.視聴覚素材あるいはレジュメを適宜用いる.

参考資料

学術専門誌や国内外の代表的な論文などを,適宜指示する.

連絡先

羽田(0886622684, hada@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
伊賀(口腔保健学科・教授室, 088-633-7963, iga@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
日野出(088-633-7543, hinode@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
尾崎(088-633-9309, ozaki@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月・水・金 18:00∼19:00
松山(5F口腔保健学科・教授室, 088-633-9213, miwa@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火∼木,17:00-18:00