2011年度 口腔科学教育部 口腔保健学専攻 修士課程 — [選択] 1年(後期)

口腔機能賦活学

Activation of Oral Function

教授・松山 美和, 教授・河野 文昭, 助教・薩摩 登誉子, 教授・日野出 大輔, 准教授・吉岡 昌美, 講師・中道 敦子

2単位

目的

口腔機能を最大限に賦活するために必要な基礎的知識や技術,実践の場で的確な口腔機能評価および口腔機能療法を行うための専門的な手法について修得することを目的とする.テーマ:口腔機能の評価と賦活

概要

口腔機能を最大限に賦活するために必要な口腔環境整備について科学的根拠や実践例を交えて講義する.臨床において口腔機能評価や口腔機能療法を主体的に行うために必要な具体的手法と,実践例を解説する.口腔機能評価および口腔機能療法の分野における最新の研究成果について解説する.また,急性期病棟入院患者の口腔機能を評価する視点について解説する.がん患者を含む入院患者の専門的口腔ケア,さらには,摂食・嚥下障害患者の口腔機能評価に必要な専門知識や技術について教授する.これらの授業はオムニバス形式にて行う.

計画

1.口腔機能を最大限に賦活するために必要な口腔環境とは(担当者: 河野)
2.口腔機能賦活がもたらす効用とそのエビデンス(担当者: 〃)
3.口腔機能評価実践(全身の運動障害・認知レベル:高次脳機能)(担当者: 松山)
4.口腔機能評価実践(口腔運動機能・構音機能)(担当者: 〃)
5.口腔機能評価実践(咀嚼機能・嚥下機能)(担当者: 〃)
6.口腔機能療法実践(筋機能療法による咀嚼,構音,唾液腺の刺激)(担当者: 〃)
7.口腔機能療法実践(姿勢,呼吸法による口呼吸の是正)(担当者: 〃)
8.口腔機能療法実践(食生活指導)(担当者: 〃)
9.口腔機能評価に関する最新の知見(担当者: 日野出,薩摩)
10.口腔機能療法に関する最新の知見(担当者: 〃)
11.急性期病棟入院患者の口腔機能を評価する視点(担当者: 日野出)
12.入院患者の専門的口腔ケアに必要な専門知識と技術(担当者: 吉岡)
13.がん患者の専門的口腔ケアに必要な専門知識と技術(担当者: 〃)
14.摂食・嚥下障害患者の口腔機能評価に必要な専門知識(担当者: 吉岡,中道)
15.摂食・嚥下障害患者の口腔機能評価に必要な技術(担当者: 〃)

評価

成績評価は,試験(50%),レポート(50%)を総合的に評価して行う.100点をもって満点とし,A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)を合格,D(60点未満)を不合格とする.

教科書

教科書は使用しない.視聴覚素材あるいはレジュメを適宜用いる.

参考資料

嚥下障害の内視鏡検査と治療 藤島一郎 監訳 医歯薬出版 2002.

知っておきたい!急性期の口腔ケア,岸本 裕充著,株式会社 興伸,東京,2008年

頭頸部がん化学療法をサポートする口腔ケアと嚥下リハビリテーション,太田洋二郎 他編集,株式会社オーラルケア,東京,2009年

以上の他,できるだけ多くの関連書ならびに雑誌を参考にするとよい.

連絡先

松山(5F口腔保健学科・教授室, 088-633-9213, miwa@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火∼木,17:00-18:00
河野(088-633-9180, fumiaki@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
薩摩(088-633-7350, satsuma@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
日野出(088-633-7543, hinode@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
吉岡(088-633-9171, masami@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
中道(088-633-7898, dh-nakamichi-0702@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)