高齢者・障害者口腔機能管理学
Management of oral function in elderly and disability person
目的
要介護高齢者や障害者の口腔機能管理にあたって必要となる身体的・精神的特性や基本的援助技術の他,口腔保健・福祉に関連する社会調査手法について理解することを目的とする. 【テーマ】高齢者・障害者に対する医学的評価に基づいた口腔機能の管理
概要
本授業では,要介護高齢者・障害者の口腔機能評価及び口腔管理に重点をおき,要介護高齢者や障害者の身体的・精神的特性について概説し,介護予防につながる口腔ケアや口腔リハビリテーションに必要な技術について教授する.また,高齢者や障害者の口腔保健・福祉に関連する社会調査手法について教授する.さらに要介護高齢者や障害者を口腔保健の立場から管理するにあたり,知識として必要な口腔領域(口腔疾患)の特徴について関連論文を論考するとともに,口腔環境の保持や各種口腔機能(摂食・咀嚼・嚥下機能)の増進を図るための必要な知識と技術について教授する. これらの授業はオムニバス形式にて行う.
計画
1. | 要介護高齢者の硬組織疾患・歯周疾患 | (担当者: 尾崎) |
2. | 要介護高齢者への口腔ケアと細菌動態 | (担当者: 〃) |
3. | 要介護高齢者・障害者の身体的・精神的特性 | (担当者: 羽田,白山) |
4. | 要介護高齢者・障害者の摂食・嚥下機能の特徴 | (担当者: 〃) |
5. | 要介護高齢者・障害者の心身機能の評価と管理方法 | (担当者: 〃) |
6. | 要介護高齢者・障害者の口腔機能の評価と管理方法 | (担当者: 尾崎) |
7. | 義歯咬合と摂食・嚥下機能の関連性 | (担当者: 市川,本釜) |
8. | 要介護高齢者への口腔ケアと摂食・嚥下機能の評価 | (担当者: 〃) |
9. | 要介護高齢者への口腔ケアとQOLの評価・管理(医学的評価を含む) | (担当者: 〃) |
10. | 誤嚥性肺炎の発症と摂食・嚥下機能の評価・管理(医学的評価を含む) | (担当者: 〃) |
11. | 要介護高齢者・障害者のQOL と健康へ関与する歯科的対応の評価 | (担当者: 羽田,白山) |
12. | 医療の立場から見たシームレスな口腔ケアの実現のための多職種連携 | (担当者: 〃) |
13. | 福祉の立場から見たシームレスな口腔ケアの実現のための多職種連携 | (担当者: 〃) |
14. | 現在の歯科健康政策を効果的に展開するための社会的調査方法1 | (担当者: 〃) |
15. | 現在の歯科健康政策を効果的に展開するための社会的調査方法2 | (担当者: 〃) |
評価
成績評価は,授業での討論および発表内容など授業への取組み(50%),レポート(50%)を総合的に評価して行う.100点をもって満点とし,A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)を合格,D(60点未満)を不合格とする.
教科書
教科書は使用しない.視聴覚素材あるいはレジュメを適宜用いる.
参考資料
実践!介護予防 口腔機能向上マニュアル,平野 浩彦/細野 純監修, 東京都高齢者研究・福祉振興財団出版,東京,2006年.
介護予防のための口腔機能向上マニュアル,菊谷 武/田村 文誉/西脇 恵子著,建帛社,東京,2006年.
よくわかる摂食・嚥下のしくみ,山田好秋 著,医歯薬出版,東京,1999年.
以上の他,できるだけ多くの関連書ならびに雑誌を参考にするとよい.
連絡先
- オフィスアワー: 月・水・金 18:00∼19:00