2011年度 口腔科学教育部 口腔保健学専攻 修士課程 — [選択] 1年(後期)

口腔保健教育学

Oral Health Care Pedagogy

教授・伊賀 弘起, 教授・河野 文昭, 講師・大石 美佳

2単位

目的

将来の口腔保健学教育を担う教育者として不可欠な教育に関する基礎的な知識,教育の原理,カリキュラムの立案や評価法,PBL-チュートリアル授業等について理解を深めるとともに,近年の高等教育現場で義務化されたFDの意義とその実践例を学ぶことを目的とする.テーマ:口腔保健学教育におけるカリキュラムプランニング

概要

望ましい教育の原理・あり方,教育用語の解説,カリキュラム立案手順,学習単位の具体例,効果的な学習方略と媒体(PBL-チュートリアル授業,IPEなど),教育に関する問題点の抽出法と解決策について講義する.さらに近年,大学教育機関において義務化されたFaculty Development(FD)およびStaff Development(SD)についても概説する.また,教育評価の原則と方法,カリキュラムの評価法について講義する.これらの授業はオムニバス形式にて行う.

計画

1.教育の原理の概要(担当者: 伊賀)
2.種々の教育用語の解説(担当者: 〃)
3.問題点の抽出法(KJ法等)と解決策(2次元展開等)(担当者: 〃)
4.教育カリキュラムの立案(目標の設定)(担当者: 〃)
5.教育カリキュラムの立案(方略と媒体の選択)(担当者: 〃)
6.教育評価の原則と方法(担当者: 河野・大石)
7.カリキュラムの評価法と問題の解決策(担当者: 〃)
8.歯科医学教育の現状と問題点およびその解決策(担当者: 〃)
9.PBL,チュートリアルの概要,構成,その効果と問題点(担当者: 伊賀)
10.Inter Professional Education(IPE)の意義と実践例(担当者: 〃)
11.コミュニケーション力の向上を目指した教育法の実践例(担当者: 〃)
12.全国の高等教育で実践されているGPの紹介(担当者: 〃)
13.FD,SDの歴史,定義(広義,狭義)(担当者: 〃)
14.目的に応じたFD・SDの手法とその効果(担当者: 〃)
15.国内外で行われているFD・SDの実践例の紹介(担当者: 〃)

評価

成績評価は,試験(50%),レポート(50%)を総合的に評価して行う.100点をもって満点とし,A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)を合格,D(60点未満)を不合格とする.

教科書

教科書は使用しない.視聴覚素材あるいはレジュメを適宜用いる.

参考資料

ラーニング・ポートフォリオ 学習改善の秘訣,土持ゲーリー法一,東信堂,東京,2009年

「医学教育あれこれ」ー能動教育の推進に役立つ実務資料集 第2版,高橋優三 著,三恵社,2002年

上記の他,本学で作成したカリキュラムプランニング・マニュアルを参考資料として適宜使用する.

連絡先

伊賀(口腔保健学科・教授室, 088-633-7963, iga@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
河野(088-633-9180, fumiaki@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
大石(088-633-9181, mi@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)