2011年度 口腔科学教育部 口腔保健学専攻 修士課程 — [選択] 1年(後期)

口腔予防科学

Preventive Oral Science

教授・日野出 大輔, 講師・吉田 賀弥

2単位

目的

歯・口腔疾患の病因や環境要因を理解し,EBMに基づく知見により,その発症や進行抑制をはかる手段・手法について修得することを目的とする.テーマ:口腔保健学における口腔疾患予防の意義

概要

歯科衛生士の業務に深く関連する口腔疾患予防効果に焦点を絞り,最新の研究成果を教授するとともに,研究を遂行するにあたって必要となる研究の基本的知識を講義する.歯・口腔疾患の成因や病態を分子生物学的な視点から解説する.また全身疾患の成立機序や口腔疾患との関連について,最新の研究成果やトピックスを含めて講義し,今後の展望について議論する.これらの授業はオムニバス形式にて行う.

計画

1.口腔内の微生物(種類と特性)(担当者: 日野出,吉田)
2.口腔内の微生物(病原性)(担当者: 〃)
3.細菌感染の分子的検出法(担当者: 〃)
4.口臭研究(病因論)(担当者: 日野出)
5.口臭研究(診断と予防法の考え方)(担当者: 〃)
6.口臭研究(トピックス)(担当者: 〃)
7.う蝕・歯周病研究(疫学研究から病因を探る)(担当者: 〃)
8.う蝕・歯周病研究(分子生物学的研究の最前)(担当者: 〃)
9.う蝕・歯周病研究(臨床研究の最前線)(担当者: 〃)
10.う蝕・歯周病研究(食品を用いた予防法)(担当者: 〃)
11.口腔疾患の予防効果の判定方法(臨床的指標)(担当者: 〃)
12.口腔疾患の予防効果の判定方法(生化学的指標)(担当者: 吉田)
13.全身疾患と口腔疾患の関連性(生活習慣病)(担当者: 日野出,吉田)
14.全身疾患と口腔疾患の関連性(感染症)(担当者: 〃)
15.全身疾患と口腔疾患の関連性(自己免疫疾患)(担当者: 吉田)

評価

成績評価は,試験(50%),レポート(50%)を総合的に評価して行う.100点をもって満点とし,A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)を合格,D(60点未満)を不合格とする.

教科書

教科書は使用しない.視聴覚素材あるいはレジュメを適宜用いる.

参考資料

エッセンシャル細胞生物学 原書第2版,Bruce Alberts 著,中村桂子訳,南江堂,1999年

口臭診療マニュアル ―EBMに基づく診断と治療―,宮崎秀夫編集,第一歯科出版,2007年

Preventive Periodontology, 鴨井久一他編集,医歯薬出版,東京,2007年

上記の他,当該分野の学術論文誌を用いる.

連絡先

日野出(088-633-7543, hinode@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
吉田(088-6337322, kaya@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)