口腔保健学教育・研究系課題実習
Practice and Research of Oral Health Care Pedagogy
目的
(共通) 歯科衛生士養成校等での卒業研究指導を担うことを目標とする.
(教育系) 次世代の歯科衛生士教育の担い手としての基盤形成を培うため,学内で実施されている種々の教育プログラムに立案の段階から参加し,実際の目標設定・方略の選択・評価・運用のすべてを経験し,教育手法を修得することを目的とする.
(研究系) 口腔保健学の学問体系を確立する研究者としての基盤形成を培うため,適切な実験方法や基本的な実験手技を示すプロトコールの作成方法や実験成果を導く手技・手法を修得することを目的とする.テーマ:実践的プログラムによる口腔保健学分野の教育・研究者としての基盤形成
概要
教育系または研究系を選択して履修する.
(共通) 実験実習を指導できるよう,基本的な実験操作を修得する.また,卒業研究指導を担えるような教育カリキュラムを作成し,模擬授業を実施する.
(教育系) 教育系の課題を選択した学生へは口腔保健教育学演習で学んだ経験をもとに学部教育で実施されているPBL-チュートリアル授業や教員を対象としたFDワークショップ等に立案の段階から参加し,教員の指導の下でチューターあるいはタスクフォースとしての実習を行う.また,これまでのすべての経験をもとに目的に応じた新規教育プログラムを企画・立案し,授業実施委員会あるいはFD委員会に提案する.可能であればその一部を模擬授業として実施する.
(研究系) 研究テーマの決定,研究計画書の提出,実験データの集積,データの分析/解釈といった,基本的な研究プロトコールに従った実習を行う.なお,本実習は修士論文作成を目指した研究となるため,研究指導教員と緊密に連携をとりながら,実習を進める.これらの授業はオムニバス形式にて行う.
計画
1-5. | 卒業研究指導に必要な基本的実験操作に関する知識の修得
| (担当者: 伊賀,吉田) |
6-10. | 卒業研究指導に関連する模擬授業の実施
| (担当者: 〃) |
11-15. | PBL-チュートリアル授業実施委員会に出席.プログラムの立案に参加
| (担当者: 伊賀,竹内) |
16-18. | 教員の指導のもとにPBL-チュートリアル授業(シナリオ1)にチューターとして参加
| (担当者: 〃) |
19-21. | 教員の指導のもとにPBL-チュートリアル授業(シナリオ2)にチューターとして参加
| (担当者: 〃) |
22-25. | FD委員会に出席.FD・SDプログラムの企画・立案ワーキングに参加
| (担当者: 伊賀) |
26-30. | すべてのFD・SDプログラムに参加.ワークショップにおいては教員の指導のもとにタスクフォースの役割を担う
| (担当者: 〃) |
31-40. | 新規教育プログラムの企画・立案
| (担当者: 白山・河野) |
41-45. | 作成したプログラムの模擬授業・模擬FDを実施
| (担当者: 白山,河野) |
46-50. | 研究テーマの決定,研究プロトコールの作成
| (担当者: 日野出,吉田) |
51-74. | 実験データの集積
| (担当者: 〃) |
75-80. | データの分析/解釈
| (担当者: 〃) |
評価
成績評価は,実習・模擬授業等における発表・討議など授業への取組み(50%),実習レポート(50%)を総合的に評価して行う.100点をもって満点とし,A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)を合格,D(60点未満)を不合格とする.
教科書
教科書は使用しない.
参考資料
歯科衛生研究の進め方,論文の書き方,金澤紀子他編,医歯薬出版,東京,2007年
模擬診察シナリオ集-病気になって初めて知ったこと-,岐阜大学医学部医学教育開発研究センター編著,三恵社,2003年