2011年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語表現サブコース 学士課程 — 2年(前期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語コミュニケーションサブコース 学士課程 — 2年(前期)

英米文化研究II (その1)

准教授・山内 暁彦

2単位

目的

本授業では,イギリスの作家,ジェームズ・マシュー・バリー (James Matthew Barrie) の『ピーター・パン』(Peter Pan)を取り上げる.作品を精読することにより,子供の夢に満ちたファンタスティックな作品の特質について考察する.また,作者バリーの人物像や彼の人間観を研究するとともに,作者と作品の歴史的,社会的,宗教的,文化的背景を学ぶ.

概要

バリーは戯曲『ピーター・パン』を自ら物語化し『ピーター・パンとウェンディ』を書いた.本授業ではこの小説を扱う.永遠の子供ピーターと彼を取り巻く魅力的な人物たちの醸し出す不思議な冒険の世界を味読したい.必要に応じて映像化された『ピーター・パン』や作者の伝記に基づく映像作品を視聴する.

キーワード

ファンタジー,小説

注意

受講生には随時発言を求めます.積極的に授業に参加する態度を望みます.

目標

1.『ピーター・パン』のようなファンタジーの作品を読む際に,夢と冒険に満ちた内容と多彩な小説技法を理解し,歴史的,社会的,文化的な背景に思いを致しながら,作品の面白さを味わい,その意義を理解することが自分なりにできるようになることを目標とする.

計画

1.イントロダクション
2.第1章∼第2章
3.第3章
4.第4章∼第5章
5.ジェームズ・マシュー・バリーの人生と作品
6.第6章∼第7章
7.第8章
8.第9章∼第10章
9.第11章∼第12章
10.イギリスのファンタジーの諸相について
11.第13章∼第14章
12.第15章
13.第16章
14.第17章
15.前期のまとめ
16.総括授業

評価

出席状況,授業参加の態度,課題の提出状況,レポート試験の得点などを総合的に勘案し評価する.

再評価

行なう.

教科書

J.M.Barrie, Peter Pan (Puffin Classics, 2008)

参考資料

参考書: J.M.バリ作,秋田博訳『ピーター・パン』(角川文庫,2004年).この他の参考書については授業中に指示する.必要に応じプリントを用意する.

連絡先

山内(3308, 088-656-7132, yamauchi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日 12時∼13時

備考

前期 水3-4 (平成20年度以前入学生のみ受講可能です)