2011年度 総合科学部 学士課程 — [選択必修(B)] 2年(後期)

基礎英語講読Ⅱ

准教授・大沼 正樹, 教授・日置 善郎, 教授・真壁 和裕

2単位

目的

英文で書かれた科学文献を読み,その内容を的確に読み取る力を養う.

概要

科学文献を読む際には「何がどこまで分かっているのか」,「現在,何が未解明の問題なのか」,「どのような方法で得られたどのような結果から,何がどの程度の確度で分かったのか」,「その研究に潜む問題点は何か」,「今後はどのような研究を続行すべきなのか」などを的確に理解することが大切である.この授業では,自らの研究を通じて科学の英語に接している教員(大沼・日置・真壁)が,それぞれの研究分野(数学・物理学・生命科学)から題材を集め,英語で書かれた文献に対して上記のような力を養うべくトレーニングを行う.

注意

この講義においては,他の講義科目以上に出席・受講態度も重要な評価ポイントになります.

目標

1.外国語の基本的運用能力の養成,およびそれを通じての国際感覚の醸成と論理的文章を理解し書く能力の養成

計画

1.概要説明と受講上の注意(大沼・日置・真壁)
2.大沼1:数字の読み方
3.大沼2:数式の読み方
4.大沼3:図形の表現
5.大沼4:数(自然数,実数等)について
6.大沼5:近似および少数表示について
7.大沼6:平面上の曲線について
8.大沼7:平面上の領域,区域について
9.大沼8:三角関数について
10.大沼9:関数の極限について(その1)
11.大沼10:関数の極限について(その2)
12.大沼11:連続について(その1)
13.大沼12:連続について(その2)
14.大沼13:数列の極限について(その1)
15.大沼14:数列の極限について(その2)
16.日置1: 基礎1 基本構文(動詞の特性)
17.日置2: 基礎2 基本構文(冠詞の使い分け)
18.日置3: 基礎3 基本構文(名詞の単数・複数)
19.日置4: 基礎4 基本構文(形容詞・副詞)
20.日置5: 基礎5 基本構文(接続詞)
21.日置6: 基礎6 基本構文(仮定法)
22.日置7: 基礎7 基本構文(関係詞・前置詞)
23.日置8: 応用1 長文読解(科学ニュース記事より-1)
24.日置9: 応用2 長文読解(科学ニュース記事より-2)
25.日置10: 応用3 長文読解(世界の研究所HPより-1)
26.日置11: 応用4 長文読解(世界の研究所HPより-2)
27.日置12: 応用5 長文読解(基本的なテキストより-1)
28.日置13: 応用6 長文読解(基本的なテキストより-2)
29.日置14: 応用7 長文読解(基本的なテキストより-3)
30.真壁1: 演習1(前置詞1)・解説1(時制)
31.真壁2: 演習2(前置詞2)・解説2(仮定法)
32.真壁3: 演習3(接続詞)・解説3(否定)
33.真壁4: 演習4(動名詞・関係詞)・解説4(強調と倒置)
34.真壁5: 演習5(句と節)・解説5(分詞構文)
35.真壁6: 演習6(動詞1)・解説6(比較)
36.真壁7: 演習7(動詞2)・解説7(itと物主構文)
37.真壁8: 演習8(動詞3)・応用1(ノーベル賞論文1:初期胚の遺伝的制御)
38.真壁9: 演習9(形容詞)・応用2(ノーベル賞論文2:細胞内輸送シグナル))
39.真壁10: 演習10(副詞1)・応用3(ノーベル賞論文3:細胞周期制御因子)
40.真壁11: 演習11(副詞2)・応用4(ノーベル賞論文4:プログラム細胞死)
41.真壁12: 演習12(名詞1)・応用5(ノーベル賞論文5:嗅覚受容体)
42.真壁13: 演習13(名詞2)・応用6(ノーベル賞論文6:RNA干渉)
43.真壁14: 演習14(名詞3)・応用7(ノーベル賞論文7:iPS細胞?)
44.最終回:総括(大沼・日置・真壁)

評価

予習してきた英文の和訳の発表による.

教科書

講義中に指示する.