2011年度 総合科学部 学士課程 — [必修] 1年(前期)

基礎ゼミナール(基礎ゼミナールⅠ)

教授・小山 保夫

2単位

目的

(1)総合科学部で自分の力をどのように伸ばし,自分の将来の希望(夢)をどのように実現するか,ステップアップできるか,その為には今から何をしなければならないのか,それらを考えさせる.時間が許せば,(2)社会創生学科(特に,環境共生コース)で何を学ぶか,考えさせる.

概要

(1)何人かの学生は自分の将来の希望(夢)とは関係なく,センター試験の結果により仕方なく「総合科学部」にいるのかもしれない.しかし,総合科学部のカリキュラムはいろいろな夢を実現するためには優れていると思う.そのカリキュラムの中で,どのように力を付けて行くか,具体的に考えさせる.(A)他の大学学部への編入学(医歯学部への3年次編入学なども含む), (B)京都大学,大阪大学,九州大学などの大学院への進学,(C)一般企業への就職,公務員や教員採用,(D)各種の資格取得など,日常の勉強の中でそれらをどのように実現するのか,考えてみよう.(2)社会創生学科(特に,環境共生コース)で何をどのように学び,どのように先に進むか.

キーワード

キャリアプラン,スキルアップ

注意

(1)私は社会創生学科環境共生コース(生命科学)の教員だから,将来の進路については不得意分野もある.不得意分野は他の専門教員に助けを求める.(2)自分の意見や意志がはっきりと言えることが必要.将来,何をしたいのか,判らない学生には難しいゼミナールになる.他の学生よりも一歩先を準備したい気持ちを持っていることが必要と考える.(3)これまでに私の基礎ゼミナールを受講した学生には「言葉だけで,結局,大した努力もせずに日常に埋もれていった学生」も少なくない.三年生,四年生になった時,努力を続けていない学生は私と会うと苦言を聞くことになる.

目標

1.自分の希望をどのように実現するのか,具体的にスケジュールを組みます.
2.そのスケジュールを実行するためにどのように意識(あるいは意志)を持続させるか,自覚させます.
3.社会創生学科(特に,環境共生コース)を理解します.

計画

1.君は自分の将来をどのように考えていたか,考えているか.(1回目)
2.君は自分の将来をどのように考えていたか,考えているか.(2回目)
3.君らにはどのような進路があるのか.自らの可能性を閉ざしていないか.私の「基礎ゼミナール」を受講した学生で「夢(希望)」を実現した人と諦めた(?)人の違いは何か.
4.徳島大学総合科学部から,大阪大学,京都大学,九州大学,東北大学の大学院に進んだ学生は,また医学部,歯学部へ編入学した学生はどのような学生生活を送ったか..
5.就職,進学,いずれも志望動機(エントリーシート,入学願書)は必要なわけで,どのような志望動機が相手に受けるのか.特に,就職の場合にエントリーシートで落とされ,面接まで進めなければ,意味はない.学生生活のどの段階で何を頑張らなければならないのか.
6.就職,進学,いずれも面接はあるわけで,自分を売り込むということはどのような事なのか.売り込む為の具体的な事例(相手に評価される)を持っているか.どうするのか.
7.どのように勉強するのか.大学の最初の二年間で得る力,失う力.何を得て,何を失うか.人生を決める時期に人生を意識しないことの怖さ.これからの試験は自分の人生を決める試験になる.就職試験も大学院試験も,中学・高校・大学の定期考査とは違う.
8.大学は,教員は,家族は君に何をしてくれるのだろう.指導を受ける教員により,学生は異なる人生を歩む可能性がある.何を基準に教員を選ぶのか. 君はどの道を進みたいのか.総合科学部の教員の多くは本当に面倒見が良い,特に,教務委員,学生委員はそれなりの教員が担当している.しっかりと利用しなさい.教員の利用の仕方を教える.
9.君らの先輩の成功例,失敗例(?)を考えながら,学生生活をどのように送れば良いのか.自分の性格,能力を踏まえながら考える.
10.社会創生学科(特に,環境共生コース)で何を学び,何を研究するか.学問の面白さを感じよう.(1回目・生命科学)
11.社会創生学科(特に,環境共生コース)で何を学び,何を研究するか.学問の面白さを感じよう.(2回目・環境科学)
12.社会創生学科(特に,環境共生コース)で何を学び,何を研究するか.学問の面白さを感じよう.(3回目・資源科学)
13.これから3年前期が終わるまでの期間,何を為すか.(1回目・実行プラン作成)
14.これから3年前期が終わるまでの期間,何を為すか.(2回目・実行プラン論議)
15.自分の人生,本当にこれで良いのか,確かめる.
16.総括

評価

自分の「希望」を実現する為のプランを他人に説明できること.

再評価

なし

教科書

なし

参考資料

最大限に資料を提供する.

連絡先

小山(総合科学部3号館3N06, oyama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: メールで相談内容及び日時を打ち合わせ