国際文化ゼミナール (その2)
教授・依岡 隆児
2単位
目的
この授業は主として比較文化研究で卒業研究を進めていくことを考えている学生を対象とする.従来の専門分野にとらわれず,学際的·総合的な文化研究を目指していく比較文化の研究方法を紹介し,学生各人が個々の問題意識から主体的にテーマを見つけ,追求していく態度を養うことが,授業の目的である.各人のテーマに関しては徹底的に研究し,かつそれを比較という観点から相対化して検証していくということで,より普遍的な文化現象に迫っていく方法を身につけてもらいたい.また,卒業論文の指導もあわせて行う.
概要
比較文化研究,異文化理解,卒業研究指導
キーワード
比較文化,異文化理解
先行科目
関連科目
注意
「比較文化研究」(依岡担当)を受講していることが望ましい.受講者は日々,新聞や雑誌,映画などで異文化の問題について関心を養っていってもらいたい.二年間受講することを原則とするが,必ずしも卒業研究のためではない学生の受講も認めることはある.
目標
1. | 比較文化研究についての理解とその方法の習得.多文化社会への理解を深めること.卒業研究の完成. |
計画
1. | 1.比較文化という専門について,その意義,内容,領域,方法などについて,文献講読などを通して,明らかにしていく. |
2. | 2.各人が文化に関する自分のテーマを見つけ,深めていくため,最近の出来事の中から文化トピックについて適宜報告してもらう. |
3. | 3.比較文化関係の文献を講読し,発表させる.レジュメ·資料作成と口頭発表の訓練をし,発表後はそれをレポートとして提出してもらう.テーマは近代化と文化受容の問題や文化の雑種性の問題,越境する文化の問題など. |
4. | 4.論文作成のための基本的な訓練をする.(図書館での実習,インターネットによる検索や文書作成,研究計画の立案や論文の構成,まとめ方を学ぶ.) |
5. | 5.野外実習などは適宜行う.(ドイツ館,モラエス館,徳島文学·書道館など) |
評価
出席状況と授業への積極的な参加を前提として,レポートの提出による.
再評価
有り
教科書
教科書は使わない.教材は適宜,授業中にプリントなどを配布するなどして準備する.参考書として,竹内実·西川長夫編『比較文化キーワード』上·下,サイマル出版会,1994年.
稲賀繁美編『異文化理解の倫理にむけて』名古屋大学出版会,2000年.
新睦夫編『比較文化の地平』世界思想社,1997年.
参考資料
依岡隆児『読書のススメ∼四国から,グローカルに∼』(徳島新聞社)
連絡先
依岡(1308, 088-656-7143, yorioka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜日12時から12時50分まで.
備考
17年度後期.