2011年度 総合科学部 社会創生学科 学士課程 — [必修] 1年(後期)

社会創生学の基礎

教授・中嶋 信, 教授・北村 修二, 准教授・上原 克之, 教授・平木 美鶴, 准教授・佐藤 征弥

2単位

目的

1)社会創生学科の教育課程の基本骨格を提示する. 2)総合科学の課題意識や方法を紹介し,各々の学生が卒業までの学習計画を検討するよう促す.

概要

現代社会の重要テーマである「持続可能なまちづくり」に関し,地域・文化・経済・行政・環境等の観点から,具体的事例を紹介しながら,「社会創生学」には,さまざまな学問分野の総合と融合が必要であることを学ぶ.徳島県内には持続可能なまちづくりで優れた実践が数多く展開されている.これらの運動の中心的な担い手の協力を得て,地域づくりのダイナミズムを学生に伝え,地域社会に対する関心を喚起し,地域調査や地域実習への主体的な取り組みを働きかける.

キーワード

持続可能な発展,地域づくり,総合科学

目標

1.地域づくりに関する学問的諸課題やそれらにアプローチするさまざまな方法について理解する.

計画

1.「社会創生学」という挑戦:地域づくりの課題に総合科学の力を発揮する(中嶋)
2.「地域づくり」の理念転換:経済成長至上主義を克服する持続可能な社会(中嶋)
3.「地域づくり」の主体転換:住民が主体となった計画策定・執行の仕組み(中嶋)
4.「アートによる街作り」による情報発信:全国的な実践例(平木)
5.「大学生と住民による街作り」の現在:地域とのコミュニケーションについて(平木)
6.「アートによる街作り」を徳島で:徳島での実践例(平木)
7.地域社会の骨格と行政法システム(上原)
8.地域政策の展開と法システム(上原)
9.住民参加の地域づくりと法システム(上原)
10.「環境共生」の成り立ち:自然観の変遷と環境破壊・環境保全の歴史(佐藤)
11.「環境共生」の未来:環境に優しい技術と地域づくり(佐藤)
12.「地域生物資源」の利用:生物資源の観光・農業・産業・教育への活用の実例(佐藤)
13.国際化時代における地域の再編成と課題(北村)
14.地域条件や地域環境を活かした産業・地域づくり(北村)
15.グローバル時代の新たな地域づくりに向けて(北村)

評価

5回のリポート内容及び出席状況をもとに総合的に評価する.

再評価

再試は行わない.

教科書

全般的なテキストは用いない.講義時に関連資料を示す.

参考資料

講義時に参考文献を紹介する.

連絡先

中嶋信:研究室は1号館3階中棟(3M15).相談時間:月曜日13:30∼17:00.makoto@ias.tokushima-u.ac.jp [継承]