哲学・思想の基礎
目的
いくつかの「哲学的」トピックを取り上げ,それらについて考えることで,現代社会の諸問題を考察する視座を得る.
概要
哲学史上論じられてきた多様なトピックについて,一般的・包括的な内容を各3∼4回の講義で紹介する.それを受けた「まとめ」の回では受講者の中から若干名にレポートを発表してもらい,ディスカッションを行う.毎回の授業後に疑問や意見を「一言カード」記入してもらい,次回授業の冒頭で復習を行う.また,授業で用いたファイルや資料はウェブページに公開するので復習に役立てること.
キーワード
哲学,科学と哲学,倫理学
目標
1. | 人文科学(哲学)に関わる幅広い知識の理解を目標とする. |
2. | 日本語で論理的文章を書くことができる能力の養成を目標とする. |
3. | 高い倫理観の涵養を目標とする. |
計画
1. | イントロダクション:現代における哲学の意義(吉田,石田,山口) |
2. | 哲学の立場 その1:批判精神としての哲学 – ソクラテスの人と思想 - (吉田) |
3. | 哲学の立場 その2:何のための批判?– イデアの哲学へ - (吉田) |
4. | 哲学の立場 その3:イデアの哲学 – 哲学と宗教 - (吉田) |
5. | まとめとディスカッション(吉田,石田,山口) |
6. | 現代科学論の系譜(1)自然法則とイデア論(山口) |
7. | 現代科学論の系譜(2)経験は真理を保証できるか(山口) |
8. | 現代科学論の系譜(3)プラナリアの記憶物質(山口) |
9. | 現代科学論の系譜(4)因果関係は実在するか(山口) |
10. | まとめとディスカッション:「科学の正しさ」をめぐって(吉田,石田,山口) |
11. | 倫理的な正しさとは何か その1:リベラリズムの立場(石田) |
12. | 倫理的な正しさとは何か その2:リバタリアニズムの立場(石田) |
13. | 倫理的な正しさとは何か その3:コミュニタリアニズムの立場(石田) |
14. | まとめとディスカッション(石田) |
15. | 授業全体のまとめ(吉田,石田,山口) |
評価
毎回の授業の最後に記入する「一言カード」,授業中に行う「小テスト」,「まとめ」授業における発表,学期末レポートを総合して評価する.得点の配分や発表と期末レポートの採点基準については授業中に説明する.
再評価
なし.
教科書
なし
参考資料
授業中に適宜指示する.
連絡先
石田(2328, 088-656-7147, mishida@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜13時から14時
吉田(総合科学部1号館 1N11 室(北棟1階), 088-656-7150, shoichi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜12時から13時
山口(共通教育4号館404(11年3月まで), 088-656-7615, yamaguti@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜10:30∼11:30