哲学思想基本研究II (その1)
教授・石田 三千雄
2単位
目的
カントの『人倫の形而上学』を読んで,カントの法についての基本的な考え方を学ぶ.
概要
カントの「人倫の形而上学」の体系は法論と徳論から成る.法と道徳はどのように区別され,またどのように関連するのであろうか.また法の強制力とは何であり,徳の義務とは何であろうか.これらをカントの『人倫の形而上学』を読むことによって考えてみたい.
キーワード
カント,法,倫理
注意
演習形式で授業を進めるので,演習時間毎に予習が不可欠である.学生諸君の積極的な参加と準備・議論を期待する.
目標
1. | カントの権利や契約といった法的概念について自分で考え,討論することができる. |
計画
1. | ガイダンス |
2. | 2∼3 家族的社会の権利について(1):婚姻権 |
3. | 4∼5 家族的社会の権利について(2):両親の権利 |
4. | 6∼7 家族的社会の権利について(3):家長権 |
5. | 8∼9 契約について |
6. | 10∼11 貨幣について |
7. | 2∼13 書物について |
8. | 14 取得について |
9. | 15 相続について:レポートの課題提示 |
10. | 16 総括授業 |
評価
毎回の出席状況,議論状況を基本に評価し,学期末にレポートを課す.
再評価
行わない.
教科書
授業の時に資料を配付する.
参考資料
『世界の名著32 カント』中央公論社
連絡先
石田(2328, 088-656-7147, mishida@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜14時∼15時
備考
本年度開講せず