2011年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学士課程 — 3年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 哲学·思想サブコース 学士課程 — 3年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 歴史·社会サブコース 学士課程 — 3年(後期)

哲学思想基本研究II (その4)

教授・石田 三千雄

2単位

目的

カントの『人倫の形而上学』第二部「徳論の形而上学的基礎論」を読んで,倫理学の基本概念についての考え方を学ぶ.

概要

カントの「徳論の形而上学的基礎論」は徳や義務について詳細に論じている.徳論は,内的立法のみが可能な法則を対象とし,行為主体に選択の余地がある義務を主題としている.徳論にかかわる義務は自己自身による強制が可能である.『人倫の形而上学』第二部を読むことによって,徳義務のさまざまの問題を考えてみたい.

キーワード

カント,徳,義務

注意

演習形式で授業を進めるので,演習時間毎に予習が不可欠である.学生諸君の積極的な参加と準備・議論を期待する.

目標

1.カントの徳の概念について自分で考え,討論することができる.

計画

1.ガイダンス
2.2∼3 徳論への序論(8):良心について
3.4∼5 徳論への序論(9):尊敬について
4.6∼7 人倫の形而上学の一般的原則
5.8∼9 徳一般について
6.10∼11 徳論を法論から分ける原理について
7.12∼13 徳と自分の支配
8.14 徳と無情念
9.15 レポートの課題提示
10.16 総括授業

評価

毎回の出席状況,議論状況を基本に評価し,学期末にレポートを課す.

再評価

行わない.

教科書

授業の時に資料を配付する.

参考資料

『世界の名著32 カント』中央公論社

連絡先

石田(2328, 088-656-7147, mishida@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日 14時∼15時