2011年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学士課程 — 3年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 法律経済コース 学士課程 — 3年(後期)

日本経済史Ⅱ

Economic History of JAPAN

教授・中嶋 信

2単位

目的

日本経済の実像に正しく迫るには,その構造が形成された経過に即して捉える方法が有効である.また将来のあるべき姿を描く上でも,獲得された地点と埋められるべき課題を歴史的に解明する方法が通常採用されている.このように日本経済を歴史的に分析する作業は,優れて現代的関心に基づいている.歴史的転換点に位置する日本経済の針路を探る素材を提供する.

概要

明治維新からアジア太平洋戦争敗北までの経過をたどりつつ,戦前期日本経済の構造と特質および現代的課題を明らかにする.

キーワード

国民経済,経済成長,日本的経済システム

先行科目

日本経済史Ⅰ

注意

専用ファイルを準備し,レジュメ·ノート·関連資料などをまとめて私的なテキストを作成すること.

目標

1.日本経済の歴史的展開過程とその意味を理解する.
2.20世紀前半における世界資本主義の構造と日本の位置を理解する.

計画

1.日本経済史の課題と方法
2.日本経済の戦前と戦後
3.明治維新の歴史的位置
4.(資本主義の成立と近代天皇制
5.産業革命と日清・日露戦争
6.東アジア分割と大日本帝国
7.大戦ブームと産業の高度化
8.戦間期の社会構造再編
9.国民経済の構造矛盾と金融再編
10.昭和恐慌と経済構造の転換
11.戦時国家独占資本主義
12.世界分割戦争と日本の戦略
13.世界資本主義体制と日本の位置
14.戦時経済体制の崩壊の意味
15.期末試験
16.総括:日本経済の発展構造と特質

評価

前期は日本経済史I,後期は日本経済史IIで,分割履修ができる.それぞれ,中間リポートと期末筆記試験で単位を認定する.出席状況による成績の補正があり得る.

再評価

行わない

教科書

教科書は用いず,レジュメに即して進行する.参考書等を適宜紹介する.

連絡先

中嶋(総合科学部1号館2218室, 088-656-7181, makoto@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (前後期) 月曜日13:30~17:00 研究室(総合科学部1号館3F中棟3M15)