2011年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学士課程 — 2年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学士課程 — 2年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学士課程 — 2年(後期)

日本言語基礎研究I (後期)

教授・岸江 信介

2単位

目的

この授業では,日本語学概論の音声·音韻・アクセントについての講義をする.音声学に関する基礎的な知識を身につけること,日本語学各分野への興味づけを行うことを目的にする.音声を科学的に追究するという姿勢を学び,音声学の研究成果を概説的に学習する.科学的視点での,ものの見方,とらえ方などを音声科学の諸事例を参照·検討することによって深めてみたい.なお,全国諸方言の音声・アクセント調査をフィールドワークとして実施し,各自が資料収集にあたり,分析を行う.

概要

国語学·日本語学·日本語教育等で基礎となる学習を行うが,ここでは主に日本語の音声·アクセントなどを幅広く取り上げ,概説的な授業のあと,音声・アクセントの資料を集め,分析を行う.

注意

授業は,講義形式を原則とするが,受講生各人が興味を持つ分野について,レポートを提出する.学期末毎にテストを行うこともある.

目標

1.日本語を科学的な視野からとらえ,日本語学の基礎を理解する.

計画

1.(1)音声研究入門
2.(2)音声とは?
3.(3)聴音音声学と音響音声学
4.(4)音声器官と発声の仕組み
5.(5)母音と子音
6.(6)拍と音節
7.(7)日本語のポーズとイントネーション
8.(8)日本語のアクセント
9.(9)音声の対照研究
10.(10)日本語の方言音声1
11.(11)日本語の方言音声2
12.(12)日本語音声の音響分析 -母音編-
13.(13)日本語音声の音響分析-子音編-
14.(14)全国諸方言音声・アクセント世代調査票の説明
15.(15)全国諸方言音声・アクセント世代調査の実施
16.総括授業

評価

評価は,レポート,小テスト,音声調査の参加を目安とする.

再評価

教科書

教科書:特に指定しない

教 材:授業でプリントを配布することがある.

参考書:各分野で必要な論文·図書を紹介する.

参考資料

今石元久編『音声研究入門』和泉書院

連絡先

岸江(088-656-9309, kishie@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日12∼13時 総合科学部1号館3階(2307) 656-9309:kishie@ias.tokushima-u.ac.jp

備考

1.音声データの分析方法についての学習も行う.
2.ノートパソコン,ICレコーダーを貸し出すこともある.