2011年度 総合科学部 人間文化学科 国際文化コース 学士課程 — [選択] 2年(前期)

日本文学講読Ⅱ

教授・原水 民樹

2単位

目的

日本文学のジャンルの一つである軍記文学の中から,前期軍記の主要作品の内容や特質を知るとともに,その変遷の様を文学史の立場から理解する.

概要

平安時代から室町時代に至る間の主要な軍記作品について,作品の一部を講読するとともに,作者・成立の問題・文学性などの面から講義を行い,各作品の特質を明らかにしつつ,文学史の立場からその変遷の様を解説する.

キーワード

文学史,日本の中世,軍記文学

目標

1.中世軍記文学史を知る
2.軍記文学の特質を知る

計画

1.講義予定の説明と軍記文学概説
2.『将門記』の解説と本文の部分講読
3.『陸奥話記』『奥州後三年記』の解説と本文の部分講読
4.『保元物語』の解説と本文の部分講読
5.『平治物語』の解説と本文の部分講読
6.『平家物語』(1)成立について
7.『平家物語』(2)その文学世界について
8.『平家物語』(3)本文の部分講読
9.『承久記』の解説と本文の部分講読
10.『太平記』(1)成立について
11.『太平記』(2)その文学世界について
12.『太平記』(3)本文の部分講読
13.『義経記』の解説と本文の部分講読
14.『曽我物語』の解説と本文の部分講読
15.まとめ
16.レポート提出

評価

期末のレポート(5割)と各時間における受講態度(5割)を総合して判定する.

再評価

しない

教科書

毎回,資料を配付する.

参考資料

軍記文学研究叢書(全12巻)汲古書院 1997∼1999

連絡先

原水(1号中棟1階, 088-656-7113, haramizu@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)