アジア史研究II
教授・葭森 健介
2単位
目的
アジアの中世の具体像,世界史におけるアジア史の位置付け,歴史の法則性を理解し,現代社会の課題と人類の未来について歴史をふまえて考えるという態度を養う.
概要
中国史上転換点となる三国志の時代の具体像,その東アジアに与えた影響,中国の古代から中世への転換は歴史の流れを考える上でどの様に位置付けられるのか,歴史の法則性をどの様に理解すべきか等について講義し,アジアや日本の歴史そしてその未来について考察する
キーワード
中世,三国志,貴族制,歴史の法則性
関連科目
注意
日本史及び世界史について高校の授業で習った基本的知識について各自復習しておいて欲しい.この授業は3年に一度開講,23年度に開講し,24年度25年度は開講しない.
目標
1. | アジアの近世の具体像と日本史・世界史との関わりを理解し,現代社会の諸問題と人類の未来について考える態度を養う |
計画
1. | 歴史を学ぶと言うこと―高校までの歴史の授業で何を習ったのか |
2. | 歴史の流れとは―高校の歴史教科書の執筆方針と歴史法則 |
3. | 世界史における中世―中世は暗黒時代か? |
4. | アジアにおける古代・中世・近世―時代区分論争とは? |
5. | 中国史における古代ー蓁漢帝国の構造 |
6. | 中国史における中世の幕開け―『三国志』の始まり |
7. | 中国中世の主従関係―『三国志』と任侠 |
8. | 『三国志』の社会背景―豪族と世論 |
9. | 武人の時代から貴族の時代へ-六朝貴族制の構造 |
10. | 中国中世の精神性-恥と過 |
11. | 律令制度とは-中国中世の国家制度 |
12. | 中国中世と東アジア |
13. | 中世から近世へ-唐宋変革とは何か |
14. | 中国における近世とは―宋代以降の社会風潮 |
15. | 学期末試験 |
16. | 総括 |
評価
小テストと期末テストに出席を加味して評価する.授業内容特に全体の流れと意義を理解した上で,自分の頭で考えた答案を評価する.
再評価
基本的に再試はない.本人に責任を帰しえない,特別事情がある場合のみ再評価を行う.
教科書
高校で使ったレ日本史・世界史の教科書を持参すること
参考資料
授業時に随時紹介する.
連絡先
葭森(アジア史研究室, 088-656-7156, yosimori@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 後期・月曜16:30∼17:30
備考
3年1回開講につき,22年度は開講しない.23年度開講予定