2011年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 学士課程 — 2年(前期)

ドイツの文学

教授・石川 榮作, 准教授・井戸 慶治

2単位

目的

ドイツ文学を専門とする二人の教員が,それぞれ下記のテーマで作者の生涯や作品などを論じていく.いろいろな作品に出会い,それらを実際に読むことで,教養を高め,豊かな人間性を培うことを目的とする.

概要

ドイツ文学入門

キーワード

ニーベルンゲンの歌,ワーグナー,啓蒙主義,シュトゥルム·ウント·ドラング,ロマン主義

注意

共通教育のドイツ語入門を履修していることが望ましいが,作品紹介などには主に翻訳を使うので,未履修者も受講不可能ではない.

目標

1.ドイツ文学の傾向を知るとともに,少なくとも一つの作品を実際に読み,それについて考えたことを文章化する.

計画

1.石川ーーニーベルンゲン文学の系譜 1)ドイツ文学史概観
2.2)中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』前編
3.3)中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』後編
4.4)ワーグナーの楽劇『指環』-----『ラインの黄金』
5.5)ワーグナーの楽劇『指環』-----『ワルキューレ』
6.6)ワーグナーの楽劇『指環』-----『ジークフリート』
7.7)ワーグナーの楽劇『指環』-----『神々の黄昏』
8.井戸 18世紀後半以降の作家たちとその作品 1)レッシング
9.2)ゲーテ
10.3)シラー
11.4)ヴァッケンローダーとティーク
12.5)フリードリヒ・シュレーゲルとノヴァーリス
13.6)E.T.A.ホフマン
14.7)グリム兄弟
15.予備
16.総括授業

評価

授業への取り組みと二人の教員のレポートによる.

再評価

行わない.

教科書

テキストとしては適宜プリントを配付する.

参考文献 石川栄作著『ジークフリート伝説―ワーグナー「指環」の源流』 (講談社学術文庫)

連絡先

石川(088-656-7142, ishikawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日 15時-16時
井戸(ido@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日16-17時 3号館1階学習支援室

備考

この授業は今年度で終了します.来年度以降になると,「ヨーロッパ文学研究」の授業で読み替えることになります.