教育課程論
目的
学習指導要領においては創意工夫を生かした特色ある学校づくりを進めることが求められており,教師には個々の授業を越えて教育課程を構想,実践する力がますます必要とされている.本授業科目では,教育課程に関する基本的な概念理解を深めるとともに,学習指導要領の変遷と時代背景,今次学習指導要領改訂の特徴,学力問題をはじめとした教育課程をめぐる昨今の動向,将来の実践づくりに向けての展望と具体的な手だてを習得することを目指す.授業の中では,映像や資料を活用して,わが国における具体的な事例をできるかぎり取り上げる.
概要
教育課程や学習指導要領に関する資料や映像資料の分析及びそれに基づく協議を通して,授業実践の基盤となる教育課程の理解を具体的・実践的に学ぶ.
キーワード
教育課程,学習指導要領,個別化・個性化,カリキュラムマネジメント,学習環境
注意
具体的な資料や事例についての各自の意見・感想の記述や発表及びそれに基づく協議を重視する.新学習指導要領が求めている「思考・判断・表現」及び「言語活動」の活用,協同的な学習を自ら体験してほしい.
目標
1. | 教育課程の基本概念を理解する. |
2. | 学習指導要領の変遷と新学習指導要領の特徴を理解する. |
3. | 総合的な学習の時間の意義と今次改訂のポイントを理解する. |
計画
1. | 教育課程・カリキュラムの基礎概念 |
2. | 〃 |
3. | PISA型学力と教育課程 |
4. | 〃 |
5. | 見えないカリキュラムと見えるカリキュラム |
6. | 〃 |
7. | 学校カリキュラムの構築と評価 |
8. | 〃 |
9. | 学習指導要領の変遷と時代背景 |
10. | 〃 |
11. | 中央教育審議会答申及び新学習指導要領の特徴 |
12. | 〃 |
13. | 総合的な学習の時間の充実と知の総合化 |
14. | 〃 |
15. | 〃 |
16. | 本授業のまとめとテスト |
評価
授業への出席とワークシートの記述(60%)及び中間レポートと最終テスト(40%)により総合的に評価する.
教科書
文部科学省『小学校学習指導要領』『中学校学習指導要領』
参考資料
村川雅弘・酒井達哉編『総合的な学習 充実化戦略のすべて』日本文教出版
村川雅弘編『「確かな学力」としての学びのスキル』日本文教出版
村川雅弘編『「生きる力」を育むポートフォリオ評価』ぎょうせい
その他,適宜資料を配布します.