2011年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学士課程 — 2年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学士課程 — 2年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学士課程 — 2年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 歴史·社会サブコース 学士課程 — 2年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 マルチメディアコース 学士課程 — 2年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 地域情報サブコース 学士課程 — 2年(後期)2年(後期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 地域社会サブコース 学士課程 — 2年(後期)

民俗学研究I

教授(併任)・髙橋 晋一

2単位

目的

日本民俗学の主な研究目的は,各地に見られる民俗(一般の人々が日常生活の中で育み,伝承してきた生活文化やそれを支える思考様式)の持つ意味を明らかにし,さらにそれらの比較検討を通して,日本の基層文化を究明することにある.このような過去遡及的=歴史学的側面を持つ一方で,日本民俗学は,民俗の変化とその要因の解明,あるいは現代社会の中で新たに生成する民俗の構造と意味の分析といった現代学的側面も有している.本授業では,こうした日本民俗学の基本概念について概説する.

概要

日本民俗学の基本問題

キーワード

民俗,日本文化

注意

受講者の理解を助けるため,授業の中ではパワーポイントによるプレゼンテーションを中心として動画・画像などの視聴覚教材を多用する.

目標

1.日本民俗学の基本的な概念を理解し,過去の,あるいは現代の日本社会における民俗文化の意味について深い考察を加えることができる.

計画

1.民俗学の考え方(民俗学の研究対象·目的·方法)
2.社会の民俗(イエとムラの民俗)
3.環境の民俗(景観·地形と民俗)
4.生業の民俗(海·山·里の生業と民俗)
5.時間の民俗(年中行事と民俗)
6.生と死の民俗(出産·葬儀の民俗)
7.神と霊魂の民俗(祖先祭祀,他界観と民俗)
8.境界と怪異の民俗(異人=鬼·河童·天狗·狸の民俗)
9.性と民俗(女性の民俗,男性の民俗)
10.語りの民俗(昔話·伝説·世間話の民俗)
11.都市の民俗(生成·変容する都市民俗)(1)
12.都市の民俗(生成·変容する都市民俗)(2)
13.観光と民俗(民俗の「発見」と「活用」)
14.比較民俗学への道(環東シナ海文化圏の民俗)
15.民俗研究の課題と展望(現代社会と民俗,民俗学の現代的意義)
16.まとめ

評価

本授業の成績評価は,授業への取り組み状況,授業時間中に随時行う小テスト(各回の授業内容の理解度を確認する簡単なテスト)の点数,期末レポートの点数を総合して行う.

再評価

なし

教科書

教科書は使用しない.毎回,授業中にプリントを配布する.

参考資料

講義全体に関わる概論的な参考書を以下に挙げるが,個々のトピックに関する参考書については,講義の中で随時紹介する.

佐野賢治他『現代民俗学入門』吉川弘文館,1996年

松崎憲三他編『民俗学の冒険』1∼4,ちくま新書,1999年

赤田光男他編『講座日本の民俗学』1∼10巻,雄山閣,1998-2000年

連絡先

髙橋(088-656-9486, takahasi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (後期)木曜日 12時∼13時

備考

本年度開講せず(隔年開講.次回は平成24年度開講予定)