集団生物学
准教授・山城 考
2単位
目的
生物群集の構成種間に存在する様々な関係と,それらに関わる法則を学び,更に種間関係に基づいて生物群集の示す現象を理解する.
概要
全ての種は他の種に依存しながら生活しているために,多くの種が集まって生物群集を構成している.この講義では,まず生物群集の構成種間の関係とそれらに関わる法則を,相互依存,競争,寄生,捕食に重点を置いて解説し,次いで種間関係を踏まえて生物の生息種類数の決定機構,食物連鎖を通じてのエネルギーの流れ,生物群集の遷移機構について考察する.
キーワード
生物群集,種間関係,相互依存,種間競争,捕食
関連科目
環境適応学II
注意
まめにノートをとっていれば,試験勉強の時に楽であるし,良い成績も期待できます.
目標
1. | 野外に出た時に,眼にとまった生物の種間関係が想像できる程度の知識と洞察力を養う. |
計画
1. | 序論 |
2. | 1,種間関係の分類 |
3. | 2,相互依存 |
4. | 3,競争 |
5. | (1)植物の競争 |
6. | (2)動物の競争 |
7. | (3)動物の競争緩和をもたらした進化 |
8. | 4,寄生 |
9. | 5,捕食 |
10. | (1)植食動物と植物の共存 |
11. | (2)捕食者と被食者の共存 |
12. | (3)捕食者の機能 |
13. | 6,生物の生息種類数 |
14. | 7,食物連鎖を通じてのエネルギーの流れ |
15. | 8,生物群集の遷移 |
16. | (1)原理 |
17. | (2)陸上生物群集 |
18. | (3)湖沼生物群集 |
19. | 総括授業 |
評価
期末試験と宿題に基づいて成績を評価するが,出席状況も考慮することがある.
再評価
行う.
教科書
資料を配布する.
連絡先
山城(088-656-7257, tyamash@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)