2011年度 総合科学部 自然システム学科 生命·環境コース 学士課程 — 2年(前期)

2011年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 化学系サブコース 学士課程 — 2年(前期)

2011年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 地学系サブコース 学士課程 — 2年(前期)

2011年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 物理系サブコース 学士課程 — 2年(前期)

植物生理学

准教授・佐藤 征弥

2単位

目的

自然保護の意味や実情を理解し,どのような取り組みを行えば良いか,またどのようなことに留意すれば良いかについて考える.

概要

自然を保護することに異論のある人はほとんどいないだろう.しかし,野生生物と人間が生活圏を共有する場合や人間の開発行為が野生生物の生息地を脅かす場合等,生活と自然のどちらを優先すべきか答えを出すのは容易ではない.また,絶滅が心配される野生生物の個体数調査や個体数の変動の予測については,その正確性が絶えず議論になる.この授業では,自然保護の意味と実際について具体的事例を多くとりあげ,どのように考えていくべきか解説する.

注意

なし.

目標

1.自然を保護することの意味と方法を理解する

計画

1.自然の価値とは何か1 - 現代人の自然とのつきあい
2.自然の価値とは何か2 - 生態系サービスについて
3.自然の価値とは何か3 - 自然界の物質循環
4.生物の個体数把握 - マグロやトキの事例
5.自然保護思想1 - ヨーロッパにおける自然保護思想の芽生え
6.自然保護思想2 - 世界各地の自然観
7.自然保護思想3 - 動物の死に対する文化的違い
8.日本の自然と自然観1 - 江戸時代の開発とリサイクル
9.日本の自然と自然観2 - 日本の自然保護運動
10.自然を守る方策1 - 保護地区や自然公園の設定
11.自然公園の管理
12.自然を守る方策2 - 日本の国立公園,世界遺産
13.自然を守る方策3 - 野生生物を守るための国内法
14.自然を守る方策4 - 野生生物を守るための国際条約
15.自然を守る方策5 - 野生生物による人間への被害と管理の軋轢
16.期末試験

評価

授業への取り組み状況(毎回課すミニッツペーパー)と期末試験(ノート,資料持ち込み可)により評価する.

再評価

行わない.

教科書

講義の際に随時紹介する.

連絡先

佐藤(088-656-7222, satoh@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 研究室に在室している時はいつでもOK.

備考

「自然保護論」と読み替え