細胞生理学
教授・中川 秀幸
2単位
目的
生体は約60兆個の細胞から構成されている. 多細胞生物の細胞は, その容器に入っている膨大な情報をもとに生命活動を営んでいる. 細胞の容器にあたる細胞膜は, 細胞の内部環境と外部環境とのゆるやかなバリアーであり, 特徴的な働きを担っている. この授業では細胞の構造や機能を学び, その生命活動を守っている神経系, 細胞間シグナル伝達の役割や内分泌系の働きなどから, 細胞の集合体である生体の仕組みと機能を理解する.
概要
細胞の生命活動を支える働きを神経系, 細胞間情報伝達, 内分泌系および生体防御機構などから学び,生体の内部環境の仕組みと機能を理解する.
キーワード
細胞,細胞膜,分子,タンパク質,脂質,アミノ酸,情報伝達,外部環境,内部環境,生体
注意
ノートは必要, 配布の資料はファイルすること.
目標
1. | 個々の細胞の多様な生命活動は, 生体の内部環境を一定に保つように働き,支えていることを理解する. |
計画
1. | 細胞の多様性 |
2. | 細胞の構造と機能 |
3. | 生体の構造と機能 |
4. | 細胞の中の分子(1) |
5. | 細胞の中の分子(2) |
6. | 細胞膜の構成と構造 |
7. | 細胞膜の脂質 |
8. | 細胞膜のタンパク質 |
9. | 細胞膜での輸送 |
10. | 内部環境を形成する体液 |
11. | 神経系と伝達物質 |
12. | 自律神経系による内部環境の調節 |
13. | 内分泌系による内部環境の調節 |
14. | 外部環境と生体防御機構 |
15. | 期末試験 |
16. | 総括授業 |
評価
授業が進んだ前半の小テストと, 出席状況および後半の期末試験との総合評価を行う.
再評価
小テストと出席状況をチェックし, 期末試験を行うので, 再評価はしない.
教科書
わかる生物学:知っておきたいヒトのからだの基礎知識(小野廣紀・内藤通孝著,化学同人,1800+税)
参考資料
参考書として, エッセンシャル細胞生物学(南光堂:8000円+税)
連絡先
中川(3222, 088-656-7259, sea-hide@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 随時