東アジア文化演習
教授・有馬 卓也
2単位
目的
より高度な思想・文学関係の文献を講読しながら,中国の思想・文化を考えていこうというものである.アジア思想研究の次のステップである.一つの文献を歴史・思想・文学・文化という枠組みにとらわれずに理解・把握することの訓練である.
概要
今年度は,中国文化の一つである龍,及びその居城である竜宮について,いくつかの切り口から分析していく.そして,中国文化の一側面を明らかにしていきたい.
キーワード
龍,伝説の研究,中国文化
目標
1. | 竜宮伝説を通して,中国文化を理解するとともに,人間の普遍的な理解を試み得る目をもつこと. |
計画
1. | 1)ガイダンス |
2. | 2)竜宮伝説解析のための方法論 |
3. | 3)~4)龍の属性 |
4. | 5)~6)「柳子華」の検討 |
5. | 7)~9)「柳毅伝」の検討 |
6. | 10)~12)「龍女伝」の検討 |
7. | 13)~15)「李衛公別伝」の検討 |
8. | 16)総括 |
評価
演習形式で行う.出席点と発表内容を総合して評価する.出席は一回につき3点.欠席をする場合,あらかじめ連絡を入れること.連絡があった場合の欠席と無断欠席とでは評価が異なるので注意.詳細は第一回目の講義の時に連絡する.
再評価
なし.
参考資料
方法論に関連して小松和彦氏の以下の文献を挙げておく.すべて読んでおくこと.『神隠し』(),『憑霊信仰論』(講談社学術文庫),『異人論』(ちくま学芸文庫),『悪霊論』(ちくま学芸文庫),『日本妖怪異聞碌』(講談社学術文庫)
連絡先
有馬(088-656-7119, arima@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)