英米文学演習
准教授・吉田 文美
2単位
目的
この授業では,「研究の素材」となりうるもの自体について学ぶというよりは,「素材をどのように研究するか」について示唆を与えてくれる研究書や理論書,論文を英語で講読し,研究テーマの設定方法や研究手法について学ぶことを目的とする.
概要
文芸,文化,文学などに関する批評理論を英語で読む.前期は, Harry M. Benshoff & Sean Griffin 著の Gender and American Film--How Men and Women Have Been Represented in the Hollywood Filmsを読み,アメリカ映画におけるジェンダーの表象について考える.なお,以下に示す授業計画は,おおよその進度の目安である.
注意
この授業を担当する教員の卒業研究指導を希望する学生は,必ず受講すること.卒業研究のテーマや題材は,この授業のテキストで扱うものと同じでなくても構わないが,文学,言語,文化について論文を書く際に応用できる内容なので,十分に参考にすること.また,卒業研究指導の学生には,別途時間を取って指導するので,そのつもりで受講してほしい.
目標
1. | 講読した研究書や論文中で呈示されている研究手法や批評方法を十分に理解することを目標とする. |
計画
1. | Class Guidance |
2. | Introduction (3-7) |
3. | Introduction (7-9)/ Chapter 1: Images of Women in Early Cinema (10-13) |
4. | Chapter 1: Images of Women in Early Cinema (13-16)/ Images of Women in 1930s Classical Hollywood(17-18) |
5. | Chapter 1: Images of Women in 1930s Classical Hollywood (18-23) |
6. | Chapter 1: I World War II and After (23-28) |
7. | Chapter 2: Masculinity in Classical Hollywood Filmmaking (29-32)/ Masculinity and Early Cinema (32-34) |
8. | Chapter 2:Masculinity and Early Cinema (34-35)/ Masculinity and the Male Movie Star (36-39) |
9. | Chapter 2: Masculinity and the Male Movie Star (39-42)/ World War II and Film Noir (42-44) |
10. | Chapter 2: World War II and Film Noir (44-48)/ Conclusion (48-49) |
11. | Chapter 2: Conclusion (49-53)/ Chapter 3: Gender in American Film since the 1960s (54-55) |
12. | Chapter 3: Second Wave Feminism and Hollywood (55-60) |
13. | Chapter 3: Second Wave Feminism and Hollywood (60-62)/ Into the 1980s--A Backlash against Women? (62-65) |
14. | Chapter 3: Into the 1980s--A Backlash against Women? (65-68)/ Conclusion (68-70)) |
15. | Term Essay Submission |
評価
授業への出席,テキストの講読状況,学期末のレボートにより,評価する.(学期末レボート60%程度,その他40%程度)
再評価
しない.
教科書
H. M. ベンショフ/S. グリフィン 『映画の中の男と女--アメリカ映画のジェンダー表象--』2005年 英宝社
参考資料
授業中に指示する.
連絡先
- オフィスアワー: 火曜日 11:55-12:50
備考
3年前期