2011年度 総合科学部 人間文化学科 国際文化コース 学士課程 — [選択] 3年(前期), 4年(前期)

比較文化演習

教授・依岡 隆児

2単位

目的

この授業は主として比較文化研究で卒業研究を進めていくことを考えている学生を対象とする.従来の専門分野にとらわれず,学際的・総合的な文化研究を目指していく比較文化の研究方法を学び,学生各人が個々の問題意識から主体的にテーマを見つけ,追究していく態度を養うことが,授業の目的である.各人のテーマに関しては徹底的に研究し,かつそれを比較という観点から相対化して検証していくということで,より普遍的な文化現象に迫っていく方法を身につける.また,卒業論文の指導もあわせて行う.

概要

比較文化研究,異文化理解,卒業研究指導

キーワード

比較文化,異文化理解

先行科目

比較文化研究

注意

比較文化研究と比較文化論を受講していることが望ましい.受講生は日々,新聞や雑誌,映画などで異文化理解の問題に関心を養ってもらいたい.二年間受講することを原則とする.

目標

1.比較文化研究についての理解とその方法の習得,多文化社会への理解を深めること.卒業研究の完成.

計画

1.比較文化という専門について,その意義,内容,領域,方法などについて,文献講読などを通して,明らかにしてく.
2.各人が文化に関する自分のテーマを見つけ,深めていくために,最近の出来事の中から文化トピックについて適宜報告してもらう.
3.比較文化関係の文献を講読し,発表させる.レジュメ・資料作成と口頭発表の訓練をし,発表後はそれをレポートとして提出する.テーマは近代化と文化受容の問題や文化の雑種性の問題,越境する文化の問題など.
4.論文作成のための基本的な訓練をする.図書館での実習,検索指導,研究計画の立て方,論文のまとめ方,構成を学ぶ.

評価

出席状況と授業への積極的な参加を前提として,レポートの提出による.

再評価

教科書

稲賀繁美編『異文化理解の倫理に向けて』名古屋大学出版会,2000年

参考資料

依岡隆児『読書のススメ∼四国から,グローカルに∼』徳島新聞社

連絡先

依岡(1308, 088-656-7143, yorioka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日12時から13時