2011年度 総合科学部 総合理数学科 物質総合コース 学士課程 — [選択] 3年(後期)

宇宙科学

Space Science

准教授・伏見 賢一

2単位

目的

宇宙の構造,進化について学ぶ.

概要

宇宙の構造,構成要素,進化について解説する.宇宙の構造に関する知識は,20世紀後半に特に進んだ観測技術により精度が向上した.遠い天体の距離を正確に測る方法,銀河の形状および分光学による銀河系の進化,宇宙の大部分を占めるとされている宇宙暗黒物質やダークエネルギーについて,観測及び理論の現状を解説する.

キーワード

宇宙構造,宇宙の進化,宇宙の観測,宇宙論,宇宙暗黒物質

注意

講義ノートを用意すること.演習をすることがあるので関数電卓を用意しておくこと.

目標

1.現代の宇宙科学について正しく理解し,わかりやすく解説することができるようになること.

計画

1.天文学基礎I (星座,天体の等級)
2.天文学基礎II (宇宙の各階層)
3.恒星I (スペクトル型)
4.恒星II (恒星の進化)
5.恒星III (超新星,中性子星,ブラックホール)
6.宇宙構造 (距離のはしご)
7.宇宙論I (膨張宇宙論・ハッブルの法則)
8.宇宙論II (膨張宇宙論の理論)
9.宇宙論III (膨張宇宙論の観測)
10.宇宙論IV (宇宙を構成するもの)
11.宇宙論V (宇宙暗黒物質概論)
12.初期宇宙論I (インフレーション・ビッグバン)
13.初期宇宙論II (物質の生成,相互作用の進化)
14.初期宇宙論III (初期宇宙元素合成)
15.初期宇宙論IV (宇宙の晴れあがり以降)
16.総合演習

評価

レポート(毎週の課題 50%,期末レポート 40%) 出席(10%)

再評価

なし.

教科書

「宇宙物理学入門 現代宇宙物理学のAからΩ」 伏見賢一著 大学教育出版

連絡先

伏見(総合科学部3号館1N01, 088-656-7238, kfushimi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 研究室扉の予定表に示されている空欄の時間帯