2011年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群 — 毎年(後期)

基礎物理学実験 / 基礎物理学実験B

Basic Physics Experiments / Laboratory Physics

平成19年度以前の授業科目:『基礎物理学実験』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『基礎物理学実験 / 基礎物理学実験B』

教授・中山 信太郎, 教授・小山 晋之, 准教授・真岸 孝一

2単位

 水(7∼10) 医・歯((医・歯)B1年)

授業の目的

物理学は,数多くの実験事実から法則性を見出し,仮説法則を実験的に確かめながら体系化されてきた.その過程が物事の探求の仕方(方法論)として確立された.一方で今日,医学·歯学の分野でも物理的な原理を応用した機器 が多数利用されるようになっている.この授業では,実験を通じて基礎的な物理現象および法則性について理解を深め,基本的な計測機器の取扱いを修得し,科学的方法論を体得することを目的とする.

授業の概要

自然科学においては,現象に伴う量を定量的に測定し,その測定値の精度や誤差を評価する必要がある.その方法を学んだ後,以下に示す基本的な物理現象について実験を行い,その現象や法則性について理解を深める.(1)力学: 斜面,単振り子 (2)熱: 熱の仕事等量,緩和現象 (3)波動: 気柱の共鳴,屈折率,光の干渉 (4)電気と磁気: 円電流と磁気双極子,電気抵抗の温度変化,電気回路の基礎 (5)現代物理: 半導体の特性,電子の比電荷,プランク定数,放射線の特性.

キーワード

物理学実験

受講者へのメッセージ

指定の実験ノート,グラフ用紙, 電卓,フロッピーディスクまたはUSBフラッシュメモリを準備する.

到達目標

1.基本的測定機器の原理を理解し,その取り扱いができる.
2.測定値の精度や誤差を評価できる.
3.物理法則と測定結果から物理現象の考察ができる.

授業の計画

1.オリエンテーション,測定と誤差(1)
2.測定と誤差(2)
3.測定と誤差(3)
4.基本測定1(棒の密度の測定)
5.基本測定2(エレクトロニクス)
6.パソコンによるデータ処理
7.誤差の分布
8.実験の解説
9.実験1
10.面接1
11.実験2
12.面接2
13.実験3
14.実験4
15.面接試験
16.総括

成績評価の方法

出席して,実験を行い,レポートを提出する.提出されたレポートについての面接試験を行う.これらをもとに総合的に評価する.

再試験の有無

教科書

「基礎物理学実験テキスト」総合科学部物理学教室編

参考書

基礎物理学の教科書

連絡先

中山(1N02, 0886567236, nakayama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金 17:30∼18:00