2011年度 歯学部 口腔保健学科 学士課程 — [選択] 3年(前期)

児童・家庭福祉

教授・羽田 勝, 助教・竹内 祐子, 非常勤講師・上野 由弘

2単位

一般目標

児童が生活する環境や福祉に関するニーズと各種サービス,児童福祉の法体系,実施機関,施設を理解する.児童福祉および関連分野の専門職種や相談援助活動について理解を深める.

授業概要

現代社会における児童福祉の理念と意義について理解させ,児童福祉法を基本とした法体系とサービスや社会的支援体制について教授する.また,児童福祉に関わる専門職とそれぞれの専門職が担う役割を理解させ,専門機関・施設との連携の在り方を教授する.児童に対する相談援助活動の専門性について教授する.

授業方法

講義

授業場所

3年次前期 月曜6,7時限 第5講義室

注意事項

児童・家庭福祉の授業では授業計画の「内容」の欄に各講義事項のキーワードを掲載している. ①受講者は各回のキーワードについて事前に予習して理解した内容を簡潔に纏めること. ②受講者は毎回受講後に学習成果を基にキーワードについて再度内容を簡潔に纏めること. また予習時の内容と復習時の内容を比較して学習成果を確認すること. ③試験は全講義数の2/3以上の出席を満たしている者に対して行う. ④予習,復習をすることが出席評価に含まれる.

行動目標 (到達目標)

1.児童福祉の理念と意義を理解する.
2.児童の成長・発達を理解する.
3.成長過程における子どもを取り巻く社会的背景や問題を説明できる.
4.児童の福祉需要の把握方法とサービス体系について説明できる.
5.児童福祉および関連分野の専門職が果たす役割とその連携のあり方について説明できる.
6.児童福祉の法体制および実施体制を説明できる.
7.児童の生活場面における環境の整備と福祉用具について説明できる.
8.児童福祉に関する相談援助の方法や留意点について説明できる.

授業計画

項目内容担当
1.現代社会と子ども家庭
少子高齢社会と次世代育成支援
羽田,竹内
2. 〃
現代社会と子ども家庭の問題
上野
3. 〃
子どもの育ち,子育てのニーズ
4.子ども家庭福祉とは何か
子どものための福祉の原理
5. 〃
子ども家庭福祉の理念
6. 〃
子どもと家庭の権利保障
7. 〃
児童福祉の発展
8.子ども家庭福祉にかかわる法制度
子ども家庭福祉の法体系
9. 〃
子ども家庭福祉の実施体制,行政機関と児童福祉施設
10. 〃
子ども家庭福祉の実施体制,子ども家庭福祉サービス
11. 〃
子ども家庭福祉の財源
12. 〃
子ども家庭福祉の専門職
13. 〃
苦情解決と権利擁護
14.子ども家庭にかかわる福祉・保健
母子保健
15. 〃
障害・難病のある子どもと家庭への支援,障害児のニーズと支援制度
16. 〃
障害・難病のある子どもと家庭への支援,難病の子どもの地域生活における支援
17. 〃
児童健全育成
18. 〃
保育
19. 〃
子育て支援
20. 〃
ひとり親家庭の福祉
21. 〃
児童の社会的養護サービス,社会的養護とは
22. 〃
児童の社会的養護サービス,今後の社会的養護の課題
23. 〃
非行児童・情緒障害児への支援 ,非行児童について
24. 〃
非行児童・情緒障害児への支援,情緒障害児について
25. 〃
児童虐待対策,児童虐待の定義
26. 〃
児童虐待対策,児童虐待対策の課題
27. 〃
子どもと家庭に関わる女性福祉
28.子ども家庭への援助活動
子ども家庭への相談援助活動
29. 〃
施設ケアと子ども家庭福祉援助活動
30. 〃
地域援助活動とネットワーク

成績評価の方法

筆記試験を実施し,100点満点で60点以上を合格とする.

再試験

必要に応じて実施する.

教科書,参考書

新・社会福祉士養成講座 15 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度

参考資料

福祉小六法 中央法規出版

連絡先

羽田(0886622684, hada@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
竹内(yu-take@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
上野(連絡先未登録)