公的扶助
一般目標
社会保障・社会福祉の基盤をなす公的扶助について理解し,また市民社会において必要不可欠な領域としてより機能していくための手立てについて理解する.
授業概要
市民生活を守る最後のセイフティーネットである社会保障・社会福祉政策である公的扶助制度について教授する.
授業方法
講義
授業場所
3年次前期 金曜4,5時限 第5講義室
注意事項
公的扶助の授業では授業計画の「内容」の欄に各講義事項のキーワードを掲載している. ①受講者は各回のキーワードについて事前に予習して理解した内容を簡潔に纏めること. ②受講者は毎回受講後に学習成果を基にキーワードについて再度内容を簡潔に纏めること. また予習時の内容と復習時の内容を比較して学習成果を確認すること. ③試験は全講義数の2/3以上の出席を満たしている者に対して行う. ④予習,復習をすることが出席評価に含まれる.
行動目標 (到達目標)
1. | 公的扶助について説明できる. |
2. | 生活保護制度や低所得者対策について説明できる. |
3. | 貧困・低所得者に対する相談援助活動について理解する. |
授業計画
回 | 項目 | 内容 | 担当 |
---|---|---|---|
1. | 公的扶助の概念 | 公的扶助の概念と範囲 | 羽田,竹内 |
2. | 〃 | 公的扶助の意義と役割 | 赤池 |
3. | 貧困・低所得者問題と社会排除 | 貧困・低所得とは何か | 〃 |
4. | 〃 | 貧困と社会排除 | 〃 |
5. | 〃 | 貧困・低所得者問題の現代的課題 | 〃 |
6. | 公的扶助制度の歴史 | 海外の歴史 | 〃 |
7. | 〃 | 日本の歴史 | 〃 |
8. | 〃 | 貧困・低所得者対策の近年の動向 | 〃 |
9. | 生活保護制度の仕組み | 生活保護法の目的と原理,原則 保護の種類と内容および方法 | 〃 |
10. | 〃 | 保護の種類と内容および方法 | 〃 |
11. | 〃 | 保護施設 | 〃 |
12. | 〃 | 被保護者の権利および義務,不服申し立てと訴訟 | 〃 |
13. | 〃 | 生活保護の財源・予算 | 〃 |
14. | 最低生活保障水準と生活保護基準 | 最低生活保障水準の考え方,生活保護基準の考え方 | 〃 |
15. | 〃 | 生活保護基準額の実際 | 〃 |
16. | 〃 | 最低生活保障水準の実際 | 〃 |
17. | 生活保護の動向 | 被保護人員および被保護世帯数 | 〃 |
18. | 〃 | 保護の開始・廃止の動向 | 〃 |
19. | 〃 | 医療扶助・介護扶助の動向 | 〃 |
20. | 低所得者対策の概要 | 生活福祉資金貸付制度 | 〃 |
21. | 〃 | 社会手当制度 | 〃 |
22. | 〃 | ホームレス対策 | 〃 |
23. | 〃 | その他の低所得者対策 | 〃 |
24. | 生活保護の運営実施体制と関係機関・団体 | 国・都道府県・市町村の役割 | 〃 |
25. | 〃 | 福祉事務所の役割,福祉事務所専門職の役割 | 〃 |
26. | 貧困・低所得者に対する相談援助活動 | 生活保護制度における相談援助活動 | 〃 |
27. | 〃 | 低所得者対策における相談援助活動 | 〃 |
28. | 〃 | 他機関・他職種との連携・協働 | 〃 |
29. | 生活保護における自立支援 | 自立とは何か | 〃 |
30. | 〃 | 自立支援プログラムの位置づけと策定 | 〃 |
成績評価の方法
筆記試験を実施し,100点満点で60点以上を合格とする.
再試験
必要に応じて実施する.
教科書,参考書
新・社会福祉士養成講座 16 低所得者に対する支援と生活保護制度 公的扶助論 中央法規出版
参考資料
福祉小六法 中央法規出版
WEBページ
連絡先
羽田(0886622684, hada@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
竹内(yu-take@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
赤池(連絡先未登録)