2011年度 歯学部 口腔保健学科 学士課程 — [選択] 3年(前期)

障害者福祉

教授・羽田 勝, 助教・竹内 祐子, 非常勤講師・和泉 芳枝

2単位

一般目標

障害者福祉の理念や基本的な考え方を理解し,障害者に対する相談援助活動を行うための知識・技術を身につける.

授業概要

「障害者福祉」では,今日に至るまでの国内外での障害者福祉の考え方や制度の変遷について理解し,我が国における障害者福祉を取り巻く社会環境,特に法律や応用可能なサービスについて教授し,障害者の持つ多様なニーズに対応できる素地を身につける.

授業方法

講義

授業場所

3年次前期 金曜6,7時限 第5講義室

注意事項

障害者福祉の授業では授業計画の「内容」の欄に各講義事項のキーワードを掲載している. ①受講者は各回のキーワードについて事前に予習して理解した内容を簡潔に纏めること. ②受講者は毎回受講後に学習成果を基にキーワードについて再度内容を簡潔に纏めること. また予習時の内容と復習時の内容を比較して学習成果を確認すること. ③試験は全講義数の2/3以上の出席を満たしている者に対して行う. ④予習,復習をすることが出席評価に含まれる.

行動目標 (到達目標)

1.障害者福祉の理念について的確な用語を用いて説明できる.
2.障害の種類と国際分類について説明できる.
3.障害者の法的定義について説明できる.
4.障害者の実態と福祉需要について説明できる.
5.障害者福祉の国内外での動向について説明できる.
6.障害者福祉に関する法律の目的,対象およびサービス体系と具体的内容について説明できる.
7.障害者運動・当事者運動の展開とその意義について説明できる.
8.障害者福祉に関連する組織や専門職およびその連携について説明できる.

授業計画

項目内容担当
1.障害者を取り巻く社会情勢と生活実態
障害者を取り巻く社会情勢 ,戦後の展開
羽田,竹内
2. 〃
障害者を取り巻く社会情勢 ,今後の展開
和泉
3. 〃
障害者の生活実態
4. 〃
障害とは
5.障害者に関わる法体系
障害者基本法
6. 〃
身体障害者福祉法,知的障害者福祉法
7. 〃
精神保健福祉法,発達障害者支援法
8. 〃
医療観察法,バリアフリー新法,障害者雇用促進法
9. 〃
障害者にかかわるその他の法律の体系
10. 〃
各省庁の障害者施策等
11.障害者自立支援制度①
障害者自立支援法の理念・考え方
12. 〃
自立支援給付
13. 〃
支給決定のプロセス
14. 〃
自立支援医療費,補装具費
15. 〃
地域生活支援事業,障害福祉計画
16. 〃
苦情解決,審査請求
17. 〃
障害者自立支援法と介護保険の関係
18.障害者自立支援制度②
障害児に対する支援,障害の定義
19. 〃
障害児に対する支援,障害児福祉の現状と課題
20. 〃
障害児に対する支援の最近の動向
21.組織・機関の役割
行政機関の役割
22. 〃
指定障害福祉サービス事業者および指定障害者支援施設の役割,国民健康保険団体連合会の役割
23. 〃
労働機関の役割
24. 〃
教育機関の役割
25.専門職の役割と実際
障害者にかかわる専門職の価値・倫理,障害者自立支援法に基づく主な専門職
26. 〃
相談支援専門員の役割と実際,サービス管理責任者の役割と実際
27. 〃
生活支援員等の役割と実際,居宅介護等従事者の役割と実際
28.多職種連携・ネットワーキング
多職種連携の意味,医療・教育・労働関係機関との連携
29. 〃
多職種連携の方法と実際,施策の流れと支援のありよう
30. 〃
多職種連携の方法と実際,事例

成績評価の方法

筆記試験を実施し,100点満点で60点以上を合格とする.

再試験

必要に応じて実施する.

教科書,参考書

新・社会福祉士養成講座 14 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 中央法規出版

参考資料

福祉小六法 中央法規出版

連絡先

羽田(0886622684, hada@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
竹内(yu-take@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
和泉(連絡先未登録)