2006年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群
EDB
基礎化学 / Basic Chemistry
基礎化学概論
鳴門教育大学 教授・村田 勝夫 2単位 後期 木(1・2) 工(建)
今日,私たちの生活の中には,衣食住を通して人間が作ったさまざまな製品にあふれている.化学の進歩とともに,新しい機能を持った物質が作り出され,私たちに快適な環境をもたらしている.一方,物質文明は人類に環境汚染などの深刻な問題をもたらしている.これらの問題は化学の力のみで解決することはできないが,化学の力なくしては解決することのできない問題である.このような状況を考えると,今まで以上に多くの学生が化学を理解することが重要である. 本授業では,高校教育における物理や化学と現代の学問としての化学とのスムーズなつながりを意識しながら,理工系大学生として学問的雰囲気を感じて知的好奇心が刺激され,高学年となってからも役に立つことを目的とする.
ふつう広範囲な化学の領域をすべて網羅することは困難であるので,本授業では抽象的な概念の思考を主とする熱力学を割愛し,化学結合,化学反応,化学平衡などの基礎的な学習と,触媒や電池などの反応速度や電気化学などの応用例の理解から構成した.つまり理工系学生が化学的現象の根本的な原理を理解できるような授業をする.
電子配置,周期律表,化学結合,化学平衡,イオン化傾向
基礎数学基礎物理学
量子力学,基礎物理学
1.原子の構造と軌道の性質,そして量子化学の基礎が理解できる.
2.気体,液体,固体の基本的な性質と状態変化,化学平衡や反応速度の応用ができる.
3.触媒や電池の基礎的な理解を深め,多くの最先端の応用例を知る.
1.原子の電子配列と周期表
2.化学結合
3.化学反応
4.気体ー液体ー固体
5.溶液
6.反応速度
7.化学平衡
8.電気化学
篠崎 開•大窪 潤•大野清伍•柴 隆一•鈴木隆之•藤本 明 共著 『理工系一般化学』 東京教学社
小テスト,学期末試験,授業への取り組み状況などをもとに総合的に評価する.
(工(建)1年)
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村田()
 オフィスアワー: E-Mail: muratak@naruto-u.ac.jp
毎回講義の初めに,授業には直接は関係ないが関連の大切な話しをするので,遅刻は望ましくない.