2006年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群
EDB
基礎数学 / Basic Mathematics
線形代数学II
講師・大沼 正樹 2単位 後期 月(7・8) 工(光1)
線形代数学は,微分積分学と共に数学の基本であると同時に,様々な自然科学分野や工学にとどまらず,経済学などの社会科学分野にも広い応用のある基本的な道具です.本講義では,具体的な計算を通して,線形性という概念に親しみ,基本的な性質を使いこなせることをその目的とします.
授業は主にテキストに沿って講義形式で行われます.始めにn次元ユークリッド空間とその部分空間についてその性質や構造を学習します.次に線形写像について学習します.その後に固有値と固有ベクトルについて学習し行列の対角化という概念を学習します.
線形代数学
基礎数学
ベクトル空間,線形写像の概念を導入し,ベクトル,行列,行列式の理解を深める.また固有値や固有空間を求めることができる..
1.n次元ユークリッド空間とその部分空間
2.部分空間の生成系
3.1次独立と1次従属
4.部分空間の次元と基底
5.基底と座標
6.基底の変換
7.線形写像の定義とその行列による表現
8.線形写像の像と核
9.線形変換
10.内積空間
11.固有値と固有ベクトル
12.固有空間
13.行列の対角化
14.対角行列に相似な行列
15.期末試験
16.総括授業
戸田暢茂著 「基礎線形代数学」 学術図書出版社 1,800円
授業への取り組み状況,期末試験,レポートなどをもとに総合的に評価する.
(工(光)1年)
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大沼(088-656-7225, ohnuma@ias.tokushima-u.ac.jp)
 オフィスアワー: 後期:月曜日 16時10分から17時 総合科学部1号館南棟2階1227室
授業内での問題演習の時間を多く取ることは困難なので各自で教科書の練習問題に取り組んでください.また再試験は,不合格者の中で,もう一度吟味を有する学生に課します.レポートも殆ど提出せず,試験もできないような不合格者には再試験の受験を認めないので注意してください.