2007年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
歴史と文化 / History and Culture
明治文学を読む / Reading the Meiji Era Literature
准教授・鳥羽 耕史 2単位 前期 月(9・10) 全(全)
明治20∼30年代の文壇に一大勢力を築いた文学結社・硯友社の文学を読み解く.その作業を通じて,明治中期の文学についてのリテラシーを獲得することを目的とする.
最初のガイダンスと概説講義の後,週に一編ずつのペースでテキストを読み進める.一方的な講義ではなく,担当者を決めて発表もしてもらい,出席者それぞれに考えて意見を述べることを求める.
文学
歴史と文化,日本文学基礎研究III (前期),日本文学基礎研究III (後期)
1.硯友社という文学結社および明治中期の文化について知識を深める.
2.明治中期の小説を自分で読解し,テーマや内容を言葉で表現できる.
1.ガイダンス
2.硯友社文学概説
3.丸岡九華『硯友社文学運動の追憶』(1)
4.丸岡九華『硯友社文学運動の追憶』(2)
5.山田美妙『嘲戒小説天狗』
6.山田美妙『花の茨 茨の花』
7.山田美妙『蝴蝶』
8.巖谷小波『妹背貝』
9.広津柳浪『黒蜥蜴』
10.広津柳浪『浅瀬の波』
11.前田曙山『蝗うり』
12.川上眉山『うらおもて』
13.川上眉山『ふところ日記』
14.江見水陰『女房殺し』
15.テスト
16.まとめ
教科書:山田有策・猪狩友一・宇佐美毅校注『新日本古典文学大系(明治編)硯友社文学集』(岩波書店,2005年)6,300円,教科書は第1回の授業までに生協・書店などで購入しておくこと.
参考書は適宜指示する.
出席確認を兼ねた毎回の小レポート,授業内での質疑応答(予習の確認),授業内での発表と議論への参加,学期末試験の結果により総合的に評価する.
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
鳥羽(2326, toba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
小説などは次回に扱う分を指定するので,必ず読んだ上で授業に臨むこと.古文と現代文の中間のような文章で,毎回注釈も含めてかなりの量を読んでもらうため,古文が苦手だったり,長い文章を読み慣れない学生には辛い課題になる.予習確認は毎回行ない,特に発表者にはしっかりとした準備を求めるので,それなりの覚悟を持って受講すること.