2007年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 学部課程 — 3年(後期), 4年(後期) |
EDB |
欧米言語ゼミナール (その2) |
教授・宮崎 隆義 2単位 |
授業の目的 |
小説は,個人の内面生活から,個人をとりまく社会やさらには国家に至るまで,あらゆるものを貪欲なまでに含み得るものである.その世界は,言葉による虚構の空間―嘘の世界でありながらも,その延長上で,社会,文化,言語,思想,歴史,政治,経済等,あらゆるレベルにおいて現実の世界と通じ合っており,現実の世界の理解を助けてくれるものでもあるといえる.当ゼミナールでは,小説という言葉による芸術を通して,主に19世紀の,さらには時代を超越しての,イギリスの世界を理解しつつ,普遍的な自分自身の存在の問題として,文学を味わい理解してゆきたい. |
授業の概要 |
19世紀イギリス小説の世界 |
キーワード |
イギリス小説,作品分析,作品理解 |
先行科目 |
英米文化研究I (その1),英米文化研究I (その2) |
関連科目 |
英米の社会と文化II (その1),英米の社会と文化II (その2) |
受講者へのメッセージ |
受講生のみなさんの関心を重視しながら,方向を定めてゆくので積極的な授業参加を望む.通年受講が望ましい. |
到達目標 |
文学作品の創作上の技法についての理解,さらに言語芸術とその社会的文化的な機能についての理解を深める. |
授業の計画 |
1. | 具体的には19世紀の代表的な小説家であるハーディ,ディケンズ,エリオットなどの作品を中心としたいが,他にも児童文学,妖精文学,娯楽文学など,広く様々なジャンルの作品を材料として,読むことの楽しさと小説という言語芸術の幅広さ,深さを理解することを目標としたい.また,映像化された文学作品という観点から,映画芸術にも目を向けてみたい. |
2. | 第1回 イントロダクションと研究計画 |
3. | 第2回∼第7回 テーマ設定と具体的な講読と基本作業 |
4. | 第8回∼第15回 展開と方向付け |
5. | 第16回 まとめ |
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成績評価の方法 |
ゼミナールであるので,出席状況,授業時の取り組み姿勢,テーマ探求の評価,報告等の結果に基づいて成績評価を行いたい. |
対象学生 |
3,4年 |
教科書 |
適宜プリントや言語材料を用意する.参考書等についても適宜紹介する. |
WEBページ |
→コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
連絡先 |
宮崎(総合科学部1号館3階北棟 3309, 656-7131, miyazaki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp) オフィスアワー:
火·木曜日 12時∼13時 |
備考 |
この授業科目は8単位まで履修することができます. |