2007年度 総合科学部 人間社会学科 法律経済コース 学部課程 — 3年(前期)
EDB
民法III
講師・直井 義典 2単位
授業の目的
民法Ⅰ・Ⅱで学習した物権法・債権法の根底をなす民法総則を学習することによって,民法のうち財産法領域の体系的理解を可能とする.
授業の概要
本講義では,法律行為概念を中核に据え,法律行為の内容をなす意思表示,法律行為の主体・客体という視点から,抽象的であるとされることの多い民法総則を,これまでに学習した事例との関連に気を配りながら講ずる.
キーワード
法律行為,能力,法人,代理
先行科目
民法I民法II
受講者へのメッセージ
六法を持参すること(未施行ながら平成18年に法人に関する規定の改正がなされているので,最新版を購入することが望ましい).
到達目標
民法の根底をなす概念を習得することにより,物権法・債権法と連関させた形で財産法の全体像が把握できるようにする.
授業の計画
1.法律行為の成立1(意思の完全性)
2.法律行為の成立2(内容の妥当性)
3.法律行為の成立3(合意の存在)
4.法律行為の成立4(無効と取消し)
5.法律行為の成立5(第三者保護)
6.法律行為の主体1(自然人の能力・その1)
7.法律行為の主体2(自然人の能力・その2)
8.法律行為の主体3(代理一般)
9.法律行為の主体4(表見代理・無権代理)
10.法律行為の主体5(法人・その1)
11.法律行為の主体6(法人・その2)
12.法律行為の客体(物)
13.時効1(取得時効)
14.時効2(消滅時効)
15.条件・期限・期間
16.期末試験
成績評価の方法
出席状況ならびに期末試験の成績による.
教科書
四宮和夫=能見善久『民法総則 第7版』(弘文堂・3200円),星野英一=平井宜雄=能見善久編『民法判例百選Ⅰ 第5版 新法対応補正版』(有斐閣・2095円)
WEBページ
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連絡先
直井(naoi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 火曜日 10時25分∼11時55分