2007年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学部課程 — 3年(前期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 法律経済コース 学部課程 — 3年(前期)
EDB
日本経済史Ⅰ / Economic History of JAPAN
教授・中嶋 信 2単位
授業の目的
日本経済の実像に正しく迫るには,その構造が形成された経過に即して捉える方法が有効である.また将来のあるべき姿を描く上でも,獲得された地点と埋められるべき課題を歴史的に解明する方法が通常採用されている.このように日本経済を歴史的に分析する作業は,優れて現代的関心に基づいている.歴史的転換点に位置する日本経済の針路を探る素材を提供する.
授業の概要
明治維新からアジア太平洋戦争の敗北までの経過をたどりながら,戦前期日本経済の構造と特質を明らかにする.
キーワード
日本経済,歴史,経済成長
関連科目
日本経済史Ⅱ
受講者へのメッセージ
専用ファイルを準備し,レジュメ·ノート·関連資料などをまとめて私的なテキストを作成すること.
到達目標
1.戦前期日本経済の発展段階とその意味を理解する.
2.戦前期日本経済の構造的特質を理解する.
授業の計画
1.(1) 日本経済史の課題と方法(1)
2.(2) 日本経済史の課題と方法(2)
3.(3) 明治維新の歴史的位置
4.(4) 日本資本主義の成立と近代天皇制
5.(5) 資本主義の確立と日清·日露戦争
6.(6) 東アジア分割と大日本帝国
7.(7) 大戦ブームと産業の高度化
8.(8) 戦間期の政治構造再編
9.(9) 恐慌と金融構造の編成替え
10.(10) 昭和恐慌と経済構造の変化
11.(11) 世界分割戦争と日本の位置
12.(12) 戦時国家独占資本主義
13.(13) 戦時経済体制の崩壊
14.(14) 戦前期日本資本主義の特質
15.(15)筆記試験
16.(16)総括:日本資本主義の戦前と戦後
成績評価の方法
前期は日本経済史I,後期は日本経済史IIで,分割履修ができる.それぞれ,中間リポートと期末筆記試験で単位を認定する.出席状況による成績の補正があり得る.
教科書
教科書は用いず,レジュメに即して進行する.参考書等を適宜紹介する.
WEBページ
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連絡先
中嶋(総合科学部1号館2218室, 088-656-7181, makoto@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: (前後期) 水曜日 13時∼18時 金曜日 8時30分∼12時