2007年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 欧米文化 — 1年(後期), 2年(後期) |
EDB |
日独比較文化論演習 |
助教授・依岡 隆児 2単位 |
授業の目的 |
近代以降日本と関係の深かったドイツ語圏と日本との文化的交流や影響関係を見ながら,異文化交流や文化変容のあり方を考察すること.これからの日本の国際化や多文化的社会の実現のためのヒントを得ること. |
授業の概要 |
比較文化研究,異文化理解,文化変容,近代化の問題,地域性と国際性 |
キーワード |
比較文化,異文化理解,マルチカルチャー,文化交流 |
先行科目 |
日独比較文化論 |
受講者へのメッセージ |
日本語で書かれた文献や日本語翻訳のテキストを主として使用するので,ドイツ語履修は義務づけないが,ドイツ語履修経験があることが望ましい. |
到達目標 |
日本とドイツ語圏との文化交流や文化的影響関係についての理解を深めること.文化を静態ではなく,たえず他からの影響にさらされて変容をとげている動態としてとらえられるようになること. |
授業の計画 |
日本とドイツ語圏との関連で,第二次大戦後の文化状況やグローバル化する現代社会を考察している人々を取り上げる.文学,歴史学,心理学,映画,音楽,絵画,ポップ·カルチャー(アニメ·マンガ)まで幅広くトピックを取り上げる.四国を訪れたこともあり,大江健三郎と「地域性」について対談したギュンター·グラスや,効率優先の物質文明を批判し,日本との縁も深いミヒャエル·エンデ,映画「東京画」を撮ったヴィム·ヴェンダース,ドイツ語圏に留学や滞在経験のある阿部謹也や木村敏,河合隼雄,更にドイツに住みドイツ語で作品を書いている多和田葉子,最近のドイツにおけるテレビ·雑誌などでの日本文化の捉え方などを,ビデオなども使用して,取り上げる予定である.また,鳴門の「ドイツ館」には可能なかぎり実地に訪問する予定である. |
成績評価の方法 |
出席,授業への参加状況,レポートなど,総合的に評価する. |
教科書 |
適宜プリントを配布する. |
WEBページ |
→コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
連絡先 |
依岡(1308, 088-656-7143, yorioka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp) オフィスアワー:
火曜日12時から13まで |