2007年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語表現サブコース 学部課程
2007年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語コミュニケーションサブコース 学部課程
EDB
ドイツ言語文化研究II (その2)
准教授・井戸 慶治 2単位
授業の目的
造形芸術(絵画·彫刻など)やそれに従事する芸術家が文学作品の中でどのように扱われているかということを,主として18世紀以降のドイツ文学において考察する.
授業の概要
ここで対象となる芸術には,古代ギリシア·イタリア·フランスなどのものも含まれる.造形芸術を扱う文学のあり方はさまざまである.あるときは他種の芸術との差異が強調され(レッシング),またあるときはそれらとの融合が論じられる(ロマン派).実在にせよ架空にせよ,芸術家は小説などの格好の素材·テーマとなる(ヴァッケンローダー,メーリケ,ケラーなど).特定の芸術作品や芸術家を対象とした美学的批評もある.また,程度の差はあれ画才に恵まれた詩人·作家もいる.関連の芸術作品を視聴覚機器などで参照しながら,種々の文学作品を見てゆきたい.
キーワード
文学,造形芸術
関連科目
ドイツ言語文化研究I (その1)ドイツ言語文化研究III (その1)
到達目標
絵画や彫刻,芸術家に関するさまざまな考え方や感じ方が,文学においていかに表現されているかを知る.
授業の計画
1.導入
2.ヴィンケルマンとギリシア芸術
3.レッシング:「ラオコーン」
4.ラオコーン群像をめぐって(ヴィンケルマン,ヘルダー,ゲーテ)
5.ヘルダー:「彫塑」など
6.ゲーテの芸術論,画家としてのゲーテ
7.ヴァッケンローダーとルネサンスの画家たち
8.ヴァッケンローダーとルネサンスの画家たち(その2)
9.ティーク:「フランツ·シュテルンバルトの遍歴」
10.A. W. シュレーゲル(諸芸術の総合)
11.ロマン派の風景画論
12.ロマン派の画家たち(C. D. フリードリヒ他)
13.メーリケ:「画家ノルテン」
14.ケラー:「緑のハインリヒ」
15.ヘッセの芸術家小説,画家としてのヘッセ
成績評価の方法
レポートと授業への取り組みで総合的に評価する.
対象学生
3·4年
教科書
教材はプリントを配布する.
WEBページ
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
連絡先
井戸(ido@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 火曜日14時30分から16時まで.