2008年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

人間と生命 / 学校の現象学:学校はいま?

Humanity and Life / School Phenomenology: How's School, Now?

平成19年度以前の授業科目:『人間と生命 / 学校の現象学:学校はいま?』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『教育学 / 学校の現象学:学校はいま?』

教授・廣渡 修一

2単位

 金(9・10) 全(全)

授業のタイプ

講義および演習

授業の目的

社会の教育的営みの中で,学校が果たしている役割を検証し,「あるべき学校」という観念が可能かどうか,可能だとすればどんな学校が理想なのかについて考察を深めます. 授業では,テキスト『学校って何だろう』等をもとにして,現在の学校を取り巻く現象を取り上げます.自分たちが受けてきた学校教育を客観的・批判的に検討し,自分なりの学校観の枠組みを構築できることを目指します. また,日米の学校制度等の比較検討(発展学習)を通じて,わが国の学校問題の特質について認識を深めます.

授業の概要

授業はゼミ形式とし,ビデオ鑑賞や課題レポート発表,発展学習,ディスカッション等によって進めますが,研究レポートの作成をもって最終課題とします.

キーワード

学校,現象学,日米比較,ディスカッション(ディベート)

受講者へのメッセージ

(1) 毎回の授業は前半にビデオ視聴や課題レポートの発表等を行い,続いて当該テーマについての発展学習,後半は各自の意見等をたたかわせるディスカッション(ディベート)を行います.そのため,自分なりの意見をまとめたり,発表したりする等の積極的な参画が要件となります.(2) なお,本授業は公開授業としてエントリーされていますので,一般市民の参加があるかもしれません.

到達目標

1.(1) 現在の学校が抱えている諸問題についてその背景と問題の本質を説明できる.
2.(2) テキスト執筆者の主張の骨子を要約し,論点を的確に抽出できる.
3.(3) 日米の学校を取り巻く諸問題について比較考察できる.
4.(4) 自分の学校体験と授業内容を交錯させつつ学校についての自分なりの理想が語れる.

授業の計画

1.オリエンテーションとアイスブレーキング
2.今学校はどうなっているのか?-(1)(講義・ビデオ視聴・ディスカッション)
3.今学校はどうなっているのか?-(2)(講義・ビデオ視聴・ディスカッション)
4.今学校はどうなっているのか?-(3)(講義・ビデオ視聴・ディスカッション)
5.『学校って何だろう』より(1)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
6.『学校って何だろう!』より(2)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
7.『学校って何だろう!』より(3)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
8.『学校って何だろう!』より(4)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
9.『学校って何だろう!』より(5)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
10.『学校って何だろう!』より(6)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
11.『学校って何だろう!』より(7)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
12.『学校って何だろう!』より(8)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
13.『小学校が大変!!!』より(1)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
14.『小学校が大変!!』より(2)(プレゼン・発展学習・ディスカッション)
15. 〃
16.最終レポートの提出

成績評価の方法

成績評価は次の3点を総合して行います.(1) 課題レポート30%(2)最終レポート30%(3)授業への参画度(出席点,ディスカッションへの積極性等)40%

再試験の有無

再試験は行いません.

教科書

刈谷剛彦『学校って何だろう-教育の社会学入門』筑摩書房

参考書

必要に応じて配布します.

連絡先

廣渡(D 202, 088-656-7279, hirowata@cue.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 後期:月曜日 13:30-14:30 (廣渡研究室)

備考

プレゼンテーションやディスカッションなど,積極的な参画が必要です.