2008年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

自然と技術 / 科学技術と物理学

Science and Technology / Physics in Science and Technology

平成19年度以前の授業科目:『自然と技術 / 科学技術と物理学』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『物理学 / 科学技術と物理学』

教授・桑折 範彦

2単位

 木(11・12) 夜間主(夜間主)

授業の目的

現代の科学技術は20世紀における物理学の発展(量子力学の形成や量子の発見)に基づいています.私たちは普段様々な技術による工業製品を便利に利用しています.そのような製品に20世紀の物理学の発展によって得られた知識がどのように関係しているかを理解することを目的にします.原子,分子,原子核など極小な物質の世界の理解に基づいて,最近のハイテクノロジー(先端科学技術)の元となる物理学の基礎や仕組みを考えてみます.物理学が応用分野において果たしている役割についての全体像を広く学んで,各自の専門分野を深く追求することにつなげたい.

授業の概要

今日のハイテクの中心である光に関わる技術,半導体を中心とする技術,原子核の性質を利用する技術を取り上げ,以下のトピックスを中心に学びます.また,受講生の興味ある分野についての調査,まとめなどをグループで行う試みもしたいと思います.

キーワード

現代物理学,ハイテクの調査,研究室インタビュー,プレゼンテーション,レポート書き方

受講者へのメッセージ

関連の参考書(別にリストを配布する)を読むことを勧めます.

到達目標

1.現代の科学技術に関わる物理学の基礎を理解し,光,半導体,原子核などについてその応用の基礎事項を説明できることを目標とします.

授業の計画

1.講義のアウトライン
2.ハイテクについて調べる
3.ハイテクの基礎
4.原子模型(2)
5.原子の結合と分子の形成
6.量子としての光
7.原子スペクトルとレーザー
8.CDの技術とレーザー
9.アナログとデジタル
10.デジタルを支える半導体
11.原子の集まりとしての固体
12.原子核の技術の基礎
13.放射性同位元素による年代測定
14.メディカルイメージング
15.総括,レポート返却
16.試験

成績評価の方法

評価はレポート2課題(50%),試験•発表(30%)および授業への参加態度•小課題報告(20%)で行う

再試験の有無

教科書

適宜プリントを配布する

参考書

参考書:桜井邦朋「光と物質」東京教学社,大槻義彦「先端技術と物理学」NHKブックス,一橋大学理科教育研究会編「サイエンスミニマム10講++」培風館,ハン「ミクロの世界の主役たち」マグロウヒル

連絡先

桑折(総合科学部3号館1N03, 656-7237, koori@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 桑折(総合科学部3号館1N03, 656-7237, koori@ias.tokushima-u.ac.jp) 後期月曜日9•10講時(共通教育学習支援室),研究室にいる場合随時可能.