2008年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学部課程 — 2年(前期), 3年(前期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 2年(前期), 3年(前期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学部課程 — 2年(前期), 3年(前期)

日本文学基礎研究III (前期)

准教授・鳥羽 耕史

2単位

目的

作家・安部公房は,演劇・映画・ラジオ・テレビドラマなどの多彩なジャンルに展開して活動した.安部の残したこれらの上演作品を,主としてそのシナリオを通じて読み解きながら,戦後日本の芸術運動について考察することを目的とする.

概要

最初のガイダンスの後,毎週,何らかのシナリオを事前に読んできてもらう.授業はそれを前提として行い,出席者には積極的な発言を求める.

キーワード

文学

注意

ガイダンスの際に詳細なシラバスを配布するので必ず出席のこと.毎回,授業時に発言を求めるので,必ず指定されたテキストを読んだ上で授業に臨むこと.

目標

1.戦後文化の流れや戦後文学についての知識を深める.
2.言語表現·言語分析の力を向上させる.

計画

1.ガイダンス
2.戦後日本の芸術運動と安部公房について
3.小説「奴隷狩」から戯曲「どれい狩り」,「ウエー」へ
4.戯曲「幽霊はここにいる」
5.ミュージカルス「可愛い女」
6.連続児童放送劇「ひげの生えたパイプ」(1)
7.連続児童放送劇「ひげの生えたパイプ」(2)
8.連続児童放送劇「ひげの生えたパイプ」(3)
9.舞台のための「赤い繭」の周辺
10.映画「おとし穴」
11.映画「砂の女」(1)
12.映画「砂の女」(2)
13.ラジオドラマ「チャンピオン」と小説・映画「時の崖」
14.テレビドラマ「目撃者」と戯曲「未必の故意」
15.「詩人の生涯」の小説,ラジオドラマ,アニメーション
16.レポート

評価

出席確認を兼ねた毎回の小レポート,授業内での質疑応答(予習の確認),授業内での議論への参加,期末レポートにより総合的に評価する.

再評価

行わない.

教科書

教科書:『安部公房全集10』新潮社,1998年,5,985円(税込).教材としてプリントを配布する.参考書は適宜指示する.

参考資料

鳥羽耕史『運動体・安部公房』一葉社,2007年,3,150円(税込).

連絡先

鳥羽(2326, toba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日 13:30∼14:30