2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 地学系サブコース 学部課程 — 3年(前期)

地球表層物質実験II

教授・石田 啓祐, 教授・村田 明広

2単位

目的

日本列島の地盤である付加体の層序や古生物による年代解析に必要な野外調査実習と,室内での試料処理や観察の方法を学ぶ.地質調査を実施する際に必要な地質構造解析法や,顕微鏡下での変成鉱物,微細構造の観察を行う.

概要

層序·年代解析法,地質構造解析法.

キーワード

層序解析法,地質構造解析法,野外実習,ステレオ投影

注意

普段の室内で行う実習(前期火1-4講時)と野外実習の両方を受講すること.室内実習のみ,あるいは野外実習のみの受講は認めない.野外実習は土·日などの休日に,日帰りで2回予定している.交通費は自己負担する.

目標

1.生層序解析やステレオ投影を通じて,層序と構造の調査と解析の基本を身につける.

計画

1.海洋プレート層序に特徴的な遠洋性堆積物と陸源砕屑性堆積物
2.遠洋性堆積物と微化石
3.微化石群集と年代
4.生層序分帯と対比
5.秩父帯における層序学の野外実習と生層序解析の試料採集(2回分集中)
6.微化石の検出
7.微化石の電子顕微鏡観察
8.構造地質学分野で使われるステレオ投影法1
9.構造地質学分野で使われるステレオ投影法2
10.秩父帯,四万十帯の構造地質学野外実習(2回分集中)
11.変成岩・変形岩の薄片作成1
12.変成岩・変形岩の薄片作成2
13.変成鉱物・微細構造の薄片観察
14.空中写真による活断層地形の判読

評価

実習への取り組み姿勢と,レポートを総合的に判断して評価する.

再評価

全回実習に参加した学生に対しては行う場合がある.

教科書

日本の地質増補版編集委員会編,日本の地質「増補版」,共立出版,2006年 ;化石研究会編,「化石の研究法」,共立出版,1996年

狩野謙一·村田明広著,「構造地質学」,朝倉書店,1998年

参考資料

都城秋穂・久城育夫著,「岩石学I」,共立出版,1972年

連絡先

石田(総合科学部3号館2階南2S04, 088-656-7243, ishidak@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 12時∼13時
村田(総合科学部3号館2S03, 088-656-7242, murata@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日12時00分∼13時00分