基礎工法
Foundation Engineering
教授・山上 拓男
2単位
目的
今日,日常的に採用されている土木·建築構造物基礎の形式と,それらの施工法(造り方) の大略を知識として身に付けることがこの講義の目的·目標である.要は基礎工法の現況を知ることにある.
概要
この講義は,何か物理(力学) 現象や数理解析理論を理解するということではなく,構造物基礎の形式とその造り方を知るところに重点が置かれている.それゆえ,パワーポイント,OHP を多用して視覚に訴える講義が中心となる.
キーワード
直接基礎,杭基礎,ケーソン基礎,地盤改良
要件
「土の力学1」「土の力学2」「地盤力学」及び「地盤工学」の履修を前提とする.
注意
なし
目標
1. | 直接基礎,杭基礎およびケーソン基礎に属する各工法の名称と施工手順の大略を知識として身につけ,他者に説明できる. (1∼8回) |
2. | 地盤改良工法の代表的工法について名称,改良原理,および施工手順の大略を知識として身につけ,他者に説明できる.(9∼14回) |
計画
1. | 基礎工法概論 |
2. | 直接基礎 |
3. | 既製杭工法 |
4. | 場所打コンクリート杭工法(その1) |
5. | 場所打コンクリート杭工法(その2) |
6. | 深礎工法 |
7. | オープンケーソン工法 |
8. | ニューマチックケーソン工法 |
9. | 地盤改良工法概論 |
10. | プレローデイング工法 |
11. | バーチカルドレーン工法 |
12. | サンドコンパクションパイル工法,バイブロフローテーション工法 |
13. | 動圧密工法,深層混合処理工法 |
14. | 土の補強 |
15. | 総括 |
16. | 期末試験 |
評価
期末試験で評価する.到達目標1,2の配点の重みを60%:40%とし,これら二つの到達目標それぞれに対応する期末試験の設問の評点が共に60%をクリアした場合を合格とする.成績は評点の合計で算出する.
JABEE合格
【成績評価】と同一である.
JABEE関連
本科目は本学科の教育目標の3(3)に,100%対応する.
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
吉田巌編著「目でみる基礎と地盤の工学」技報堂出版
参考資料
教科書が充実しているため格別他の書物を参考にする必要はないが,「土木施工法」「基礎工法」などのタイトルを掲げた書物は有用である.なお,補足説明用のプリントを配付し解説する.
連絡先
山上 (A401,088-656-7345,takuo@ce.tokushima-u.ac.jp)
- オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること