2008年度 工学部 建設工学科 昼間コース — [必修] 1年(前期)

建設基礎解析演習

Fundamental Analysis for Civil Engineering

教授・橋本 親典, 准教授・鈴木 壽, 准教授・野田 稔, 准教授・蒋 景彩

2単位

目的

本科目は,大学教育への導入科目と位置づけられ,高校までにおいて学習した数学と力学の基礎的事項に関する理解度を深めるとともに,専門分野で取り扱う事項と関連付けた演習を行って,1 年後期以降に開講される専門科目の履修を容易にする.

概要

学期初頭,高校の教科書を参考に講義担当者が作成した数学と力学に関する問題集それぞれNo.1∼6 およびNo.1∼3 を配布し,授業方法や成績評価方法などについて説明する.上記の各No. は講義内容の単元に相当しており,各単元は連続した3 回の講義時間で消化する.ここで,第1回講義時間には,その前半に出題の前半部分について意図や解法を解説したのちテスト形式の解答演習を行う.第2 回講義時間には,前回の解答演習の採点・添削結果を返却したのち,出題の後半部分について意図や解法を解説する.また,単元全体の問題に関する質問に答える.ついで,第3 回講義時間には,当該単元の全問題を対象にした小テストを行う.さらに,数学の6 単元あるいは力学の3 単元が終了したのち,学生による自主的な解答演習と質疑応答を経て,それぞれに関する問題の全体を出題対象にした全般試験を実施する.以上のようにして合計9 単元の授業と試験が終了した段階で成績評価を行い,合否判定と点数決定を行う.ここで不合格となった者には,補講ののち数学ならびに力学ごとに全般の再試験を課し,この成績で合否判定と成績評価を行う.

キーワード

基礎代数学,基礎微積分,基礎力学

要件

なし

注意

本講義は,高校までの学習成果を確認するとともに,大学教育のために若干のレベルアップ行うものであるから,受講者は高校で用いた教科書を十分に復習・理解したうえで授業に臨む必要がある.

目標

1.工学基礎科学として,高校までで学習した数学,特に代数学と微積分を中心とした理論について,その本質を理解するとともに応用力を身につけている.
2.工学基礎科学として,高校までで学習した力学の理論について,その本質を理解するとともに応用力を身につけている.

計画

1.ガイダンス
2.数学No.1
3.数学No.2
4.数学No.3
5.数学No.4
6.数学No.5
7.数学No.6
8.数学問題全般の解答自習と質疑応答
9.数学全般試験
10.力学No.1
11.力学No.2
12.力学No.3
13.力学問題全般の解答自習と質疑応答
14.力学全般試験
15.成績不振者対象の補講
16.成績不振者対象の再試験

評価

到達目標1および2の達成度を,解答演習,小テスト,全般試験の割合を3:3:4として算出される評点により評価し,評点≧60%をクリア条件とする.すべての到達目標をクリアした場合を合格とし,成績は,到達目標1,2の評点を2:1の重みで加重平均して算出する.

JABEE合格

【成績評価】と同一である.

JABEE関連

本科目は本学科の教育目標の3(1)に,100%対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

講義時に担当者が独自に作成した講義資料を配布する.

参考資料

高校で学習した数学と物理の教科書.

連絡先

橋本(A505, 088-656-7321, chika@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 2005年度前期:金曜日14:35∼16:05<昼間コース>,火曜日18:00∼19:30<夜間主コース>
鈴木(A403, 088-656-7347, suzuki@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 毎週水曜日 昼間16:20∼17:50 夜間19:40∼21:10
野田(A514, 088-656-7323, tarda@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること
蒋(A311, 088-656-7346, jiang@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること