情報計測工学
Instrumentation System
教授・大恵 俊一郎
2単位
目的
人間の五感の働きを,機械に人間同様もしくはそれ以上の能力にて代行させようとする技術が情報計測である.これまでに物理量を検出する多くのセンサと計測技術が開発され,実用化されている.本講義では,物理システムの制御に不可欠な情報計測技術の基礎事項を理解させる.
概要
情報計測の一般的な流れは,センサを用いて対象の状態を表す物理量を電気信号に変換して計算機に取り込み,人間や機械が計測対象の状態を容易に把握できるデータに変換するものである.本講義では,この一連の処理に用いられる技術,すなわち目的に応じて物理現象や化学現象を利用して作られた各種センサの原理,センサ出力を計測するためのアナログ回路と計算機に取り込むための入力インターフェイス,さらにディジタルデータを人間や機械が計測対象の情報を容易に把握できるように変換する技術などに関して,具体例を示しながら平易に解説する.
要件
電気回路及び演習,電子回路,マイクロプロセッサを履修しておくことが望ましい.
注意
センサの部分は専門の非常勤講師が講義を行うので,必ず出席のこと.
目標
1. | 情報計測技術の基本的な事項と3年次に開講される「システム設計及び実験」で必要とされる知識を習得することを目標とする. |
計画
1. | 計測の基礎 |
2. | 光センサと磁気センサ |
3. | 圧力センサと温度センサ |
4. | 位置センサと超音波センサ |
5. | 湿度センサとガスセンサ |
6. | オペアンプとアナログ演算回路 |
7. | AD変換器 |
8. | DA変換器 |
9. | アナログフィルタ |
10. | 入出力インターフェイス |
11. | ディジタル計測制御システム |
12. | 信号の変換 |
13. | 電子計測器(指示計器,波形表示装置) |
14. | 電子計測器(波形解析装置,記録装置) |
15. | 質問·総括 |
16. | 定期試験 |
評価
定期試験で60点以上獲得した者を合格とする.
対象学生
開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能
教科書
田所嘉昭 著「電子計測と制御」森北出版
参考資料
山崎弘郎著「センサ工学の基礎」昭晃堂
藤原修著「インターフェイスの電子回路入門」オーム社
連絡先
大恵(C204, 088-656-7500, oe@is.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 月曜日10時∼12時